実は、そんな肥後ずいきを使ったプレイをお盆に行う、一風変わった地方がある。
「男女の営みに地元の肥後ずいきを使うことで五穀豊穣や家内安全を祈願するって、父親や自治会長の叔父から聞きました。集落の外ではそんな話、聞いたことはないですけど(笑)」
そう話すのは、九州某所で暮らす自営業の加藤祐介さん(仮名・41歳)だ。結婚した30歳の時、叔父から「お前も地元の人間ならカミさん相手に使ってみろ」と1万円以上する肥後ずいきを譲られたそうだ。
●「いつもよりHな気分になれる。意外と悪くない」
「嫁とは結婚前から電マやバイブを使っていたので、抵抗はありませんでした。肥後ずいきを見せて、風習のことを素直に話したら『何それ(笑)。でもHに使う程度ならいっか』って普通に受け入れられちゃいました。僕としては、その反応のほうが驚きましたけどね」
ちなみに使用した感想はどうだったのか?
「嫁は『振動がないのはちょっと物足りないけど、いつもよりアソコがヌルヌルしていてHな気分になれる。意外と悪くない』って言ってました。ただ、僕はずっと出し入れしていたので、腕がパンパンで本当にキツい。翌日は筋肉痛でした」
肥後ずいきの原材料であるハスイモの茎には、催淫作用を引き起こすサポニンが含まれており、これが媚薬としての効果をもたらしてくれる。しかも、男性器を一時的に増大させる作用もあるらしく、「アレがデカくなって、自分だけでなく嫁のテンションもすごく上がった」と加藤さんも喜んでいた。
「毎年、お盆のたびってわけじゃないですが、2〜3年に一度は使っています。アッチの元気が薄れてきた年配の男性にとって、肥後ずいきは重宝されているようです。僕自身は何かを祈願するとか風習的な感覚でヤッてるつもりはないけど、こういう風習はずっと残してもいいかもしれませんね。まあ、内容が内容なので、人前でおおっぴらにはできませんけど」
加藤さんの地元では、男性以上にご婦人方の評判も良く、お盆に限らず普段から愛用する夫婦もいるとか。
時代とともに忘れ去られる運命のエロ風習もあるが、その一部は姿や形を変えて地域の生活にひっそりと根付いているのだ。