10月改編でジャニーズのドラマは見事にコケた。木村拓哉『安堂ロイド』(TBS)が平均12%、錦戸亮『陰陽屋へようこそ』(フジ)8%、亀梨和也『東京バンドワゴン』(日本テレビ)7%、長瀬智也『クロコーチ』(TBS)9%、草なぎ剛『独身貴族』(フジ)11%と低迷。
研音の場合はさらに悲惨である。ともに研音所属の沢村一樹・財前直見『家庭の裏事情』(フジ)が4%、川口春奈『夫のカノジョ』(TBS)が平均3%で、ドラマ制作史上、ワーストの3.0%も記録した。
二つの芸能プロは、ドラマでは抜群のタレント押し込み、パワーを駆使してきたが、完全に流れは変わったようだ。
「これでさすがにテレビ局も、最初に“タレントありき”という決め方を改めるでしょう。キムタクあたりは1年前、いや、もっとその前から出演が決まっていた可能性もある。それで平均12%ではTBSもやりきれないでしょう」(テレビ誌記者)
なぜこうなったのか。
「あまりにも芸能プロに権限をもたせ過ぎたからです。制作する側も、ドラマの“顔”である“包装紙”を重要視し過ぎて、中身は“粗悪品”にしてしまった。今年からは次第に、ドラマに強い弱いで事務所は色分けされなくなるでしょう」(ドラマ制作会社関係者)
今後は、平均視聴率でギャラが決まる傾向が強くなるという。
「例えば、予め平均視聴率1%のギャラを15万円と決めておき、結果8%なら120万円にするという計算システム。これで数字が悪くても大金をせしめるという大物タレントのギャラ泥棒はいなくなります」(事情通)
テレビ局主導になれるか。