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ウエディングドレスの戦国時代が到来

 近年の不況の影響で国内の消費は冷え込んだままだが、それはブライダル業界においても同じ。結婚式を挙げるカップルの数は年々減少し、集客を図れず事業からの撤退を余儀なくされる企業が増えている。

 そんななか市場も変わりつつある。親の薦める大規模な結婚式場から、もっと身近で気楽なゲストハウスウエディングを選ぶようになっている。これは単に金銭的な問題だけではなく、結婚式の内容の自由度にも違いがあるからだ。

 いまの若者は自分らしい「オリジナルウエディング」を望んでおり、既存のホテル・式場で決められたドレスに、決められた食事、決められた進行を押し付けられることにうんざり。高いお金を出してまで挙げる式なのに、これではカップルが望む「夢見た結婚式」の姿を完全に見失ってしまっている。“ジミ婚”ともいわれるが、規模は小さくても自分で決めた式を挙げたいというカップルの志向はじわりじわりと増えているのだ。

 そんななか、「これからはブライダル業界の戦国時代へと突入するでしょう!」と断言するのは、渋谷系カリスマモデルを起用してブライダル業界とアパレル業界の橋渡しをするイベント「渋谷ブライダルコレクション」を運営する株式会社nemoの本多利也社長。

 本多社長はこう語る。
 「これからは女性アパレルメーカーのウエディングドレス参入時代がやってきます。ドレスは素材や質ではなく、ドレス自体の可愛さやカリスマモデルによるデザインのドレスが選ばれるようになるでしょう。

 女性の心理はシンプルです。“自分が思い描いている素敵な結婚式をしたい!”これだけ。わざわざ高いお金を払ってまで自分が知りもしないメーカーのウエディングドレスは着ないですし、同じお金を払うのであれば自分が知っているアパレルブランドのウエディングドレスを必ず手にしようと考えます。

 この点で、今までのウエディングドレスメーカーは知名度のあるアパレルブランドのドレスには太刀打ちができません。

 加えて、ドレスメーカーは保証金を積んで式場にドレスを卸していたため、この事態が起きれば現状維持の式場・ドレスメーカーは一気に危機に立たされるでしょう。

 女性にとって結婚式とは、誰もが一度は憧れる素敵な夢のステージ。
その夢のステージは、夢にまで見るように想像させることが大事ではないでしょうか。

 今後のブライダルマーケットにおける最重要課題は、この部分もっともっと分かりやすく見せることであり、形式や言葉に左右されない若者たちの夢と希望を裏切らないものを提供することが大事でしょう。

 このことを真摯にとらえ、顧客志向のより良いサービスを提供しようとするブライダル企業にとっては躍進のチャンス到来の時代ではないでしょうか」

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