酒井が『創造学園大』を進学先に決めた理由について相澤副社長は「介護に強い大学20数校の中から選んだ」と語っていた。が、実は「最初からの出来レースだった」と芸能関係者は声を潜めて、次のように話す。
「既に『週刊新潮』誌上でも書かれていましたが、『創造学園大』は事実上、経営破たんをしており、学校経営は成り立っておりません。そこで、大学の理事長・堀越哲三氏が旧知の仲である相澤副社長に懇願し『サンミュージック』との業務提携を持ちかけたのです。相澤副社長は快諾し、なんと副社長は来年から同校の准教授として、講義をするのです」
要するに、学校経営の建て直しに芸能人を使って知名度を上げよう−−というもの。しかも、副社長自ら教授デビューとなることからも『サンミュージック』側は大学とコラボに力が入らないハズはない。
さらに、酒井が選択した通信教育『eラーニング課程』は来年から『サンミュージック』が地方に在籍するレッスン生用に導入するシステム。その準備段階として『サンミュージック』が大学で試運転を開始するよう、依頼したのだ。
そのような思惑の中、肝心要である『創造学園大』の広告塔となるタレントは…。
「当初は小島よしお、カンニング竹山といった、お笑いタレントを講師として起用するプランでしたが、この顔ぶれで学生が集まるのか? という話になったのです。続いて小野真弓に白羽の矢が立ち、“彼女を学生にしてしまおう”となったのですがこちらも、いま一つパッとしない。そうこうしていた時、例の酒井事件が勃発。事件が沈静化していく中で“酒井学生案”がタナボタ的に浮上し、“彼女がこれ以上ない広告塔”という事で落ち着いたのです」(事情通)
酒井を『サンミュージック』の広告塔で大学に送り込んだ以上、事務所は彼女を解雇することなど、現実的に無理。相澤副社長はマスコミ向けに解雇を公表し、今回の大学進学は「あくまでアドバイス」を強調したが、実際は、所属タレントの芸能活動であった訳だ。
さらに、酒井にとって、信じられない朗報がある。彼女の出演していたCMが事件発覚で、全て契約解除になった事は周知の通り。損害賠償は「4〜6億円」と言われていた。「日本の企業は優しいのです。最終的には酒井に代替タレントを立て、それでチャラ。損害賠償を請求してきた企業は1社もなく、4〜6億円がウヤムヤになったのです」と、語るのは女性週刊誌デスク。これで、今すぐ芸能活動を再開しても、何ら支障はなくなったのだ。
このまま、なし崩し的に物事が推移すると、必須事項であった「高相との離婚」もウヤムヤになる可能性大。結局、以前と何も変わらない日常が訪れることだろう。
もっとも、相澤副社長は「将来的にはサン復帰も」という含みを持たせていたのだから「将来の予定が今に変わっただけ」という言い訳を堂々としそうな雰囲気でもあるのだが。