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千葉県警の成田国際空港警備隊員がひったくり未遂で逮捕される

 世も末というべきか…。

 千葉県警成田署は10月11日、同県成田市の路上を歩いていた会社員の男性から、バッグをひったくろうとしたとして、警視庁から出向中の県警成田国際空港警備隊巡査の男(23)を窃盗未遂容疑で逮捕した。

 逮捕容疑は同日午後9時55分頃、同市花崎町の市道で、帰宅途中だった男性会社員(28)に背後から近づき、手提げバッグを奪おうとしたとしている。

 被害男性が抵抗したため、巡査は何も取らずに逃走したが、男性からの110番通報で駆け付けた同署員が、付近を捜索したところ、約20分後に約500メートル離れた路上で見つかり、取り押さえられた。

 同署の調べに対して、巡査は「遊ぶ金が欲しくてやった」と供述し、容疑を認めているという。

 巡査は今年9月1日より、警視庁から千葉県警に出向しており、第二空港機動隊に所属している。この日は夕方まで勤務していた。

 成田国際空港警備隊の木川利秋隊長は「隊員がこのような事件を起こしたことは誠に遺憾で、隊員に対する指導を徹底し再発防止に万全を期したい」とコメントしている。

 市民の安全を守るべき警察官が仕事の帰りに、ひったくりとは開いた口がふさがらない。犯行に及んだ理由は、「遊ぶ金がほしかった」という極めて稚拙なもの。

 そもそも、この巡査は警察官になるべき人物だったのか…。窃盗未遂は軽犯罪かもしれないが、警察への信頼をなくしたとの点で、その罪は小さくない。
(蔵元英二)

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