休み明けを2度叩かれ、確実に良化を遂げているペニーホイッスルに期待する。1200mが<2222>に対し、1400mは<0102>と1F長い印象はある。しかし、一昨年のオーロCで石崎隆騎手が折り合いをつけ、2着に追い込んできた競馬が、ペニーのレースぶりを一変させた。
それまでは先行タイプだったが、中団から差す競馬を覚えたことで、以前に比べると守備範囲がマイルあたりまで広くなっている。前走にしても、ハイペースを後方から進み、直線だけの競馬で3着と、距離が延びても心配のないレースぶりを見せている。
年齢を重ねると牝馬は母親になりたいと思う時期に、体重が増えていくことがある。ここ2戦、ペニーは体重が増えている。しかし、前走のレースぶりを見る限り、太めには感じられない。ハイレベルのサンライズSに比べれば、メンバーも大分楽になる今回、重賞入着の実績を含めても、勝機は十分と見た。相手はアポロノサトリ。東京1400mは<3101>と最も得意にしている舞台。昨秋の錦秋Sでは逃げ切りVを収めているが、脚質は自在でハナにこだわらず、安定した走りを見せる。前走は出遅れる形ながら、0秒4差の5着に追い込み、能力の高さも示している。最高のパフォーマンスができる舞台で楽しみだ。
ルタンテイールは近況が冴えないものの、前走でエムオーウイナーの5着と復調の兆しを見せた。1Fの延長も好材料だし、一変あって不思議ない。