編集部が全面協力を行い、『オー・マイ・ジャンプ〜少年ジャンプが地球を救う〜』として2018年1月より放送される。主演は伊藤淳史。ジャンプ好きが集まる秘密クラブを舞台に、過去の名作やキャラクターが次々と登場する。
『週刊少年ジャンプ』といえば、数々の“メディアミックス”を手がけてきたことで知られる。
「『ジャンプ』のメディアミックスで、もっとも知られるところでは、アニメ化でしょう。『キャプテン翼』『ドラゴンボール』『テニスの王子様』『黒子のバスケ』といった有名どころはもとより、『とっても!ラッキーマン』や『セクシーコマンドー外伝 すごいよ!!マサルさん』といったマニアックな作品もアニメ化されています。雑誌が幅広い作風の漫画をとりそろえているとわかります」(サブカルチャーに詳しいフリーライター)
だが、中には『週刊少年ジャンプ』にとって“黒歴史”となっている作品もある。それがゲームソフト化である。
「1989年に『ファミコンジャンプ 英雄列伝』としてバンダイから発売されました。主人公は各エリアを旅して、その途中に漫画のキャラクターたちと出会い、各エリアのボスを対戦ゲームで倒していくストーリーでした。そのほか、シューティーングやスポーツ、レースなどのミニゲームが収録されているものの、とっ散らかった作品であり、『大味』『クソゲー』とゲームファンの評価は低いですね。1991年には続編として『ファミコンジャンプII 最強の7人』が発売。全体を通したRPG要素が導入され、シリーズでは、こちらの方が評価が高いです」(同上)
あれもこれもとゴテゴテと盛り付けてしまったことが、失敗の原因なのだろう。雑誌50年の歴史を振り返る伊藤淳史主演のドラマも、『ファミコンジャンプ 英雄列伝』の再来とならないよう願うばかりだ。