あす24日(日)の東京競馬はレディースデー。私も女性が主催するイベントに、講師としてご招待を受けました。というわけで、「オークス」です。無敵の4連勝で桜花賞を制したブエナビスタが、関東初見参。その桜花賞は4角で大外を回り、進路をカットされる不利。にもかかわらず直線、真一文字に伸びてきた破壊力はさすがです。それでも、いまひとつ合点がいかないのは、スタートの甘さと、余りにも切れる末脚から長距離に疑問が残るからです。しかも逃げ馬がヴィーヴァヴォドカたった一頭だけ。後方待機の桜花賞2着レッドディザイアを警戒しつつ桜花賞のような脚が再び使えるでしょうか? 初めての2400メートルに左回り。それに長距離輸送。課題は山ほどあるのです。
桜花賞から振り返れば上位馬は4コーナーで外を回った馬。その中に2着のレッドディザイアもいたわけですが、キャリア2戦だったことから、むしろ当時、キャリア5戦目だったブエナビスタよりは、中間の伸張度が多く望めそうです。
さあ、単騎逃げのヴィーヴァヴォドカのペース。ある程度前で対応できる馬を主力に考えました。ハシッテホシーノとディアジーナの2頭。ともに桜花賞には目もくれず、このオークスを目標に仕上げてきたのです。なかでも、ハシッテホシーノは前走のフローラSが1月の東京以来。直線で外のワイドサファイアに馬体をぶつけられながら、臆することなく盛り返して2着のワイドとはハナ差。このワイドは2走前の毎日杯で、ダービーの有力候補の一頭に挙げられているアプレザンレーヴと0秒1差。かなりの能力の持ち主。それゆえフローラSの3着は大いに評価できます。
何より、東京芝2400メートルで牡馬を完封している実績。その時の2着が先日の青葉賞で際どい4着だったピサノカルティエ。そのピサノが外から勢いよく伸びてくると、再加速し突き放したハシッテホシーノ。この勝負強さとスタミナ。不良馬場も水を得た魚のように走り抜けた走法。好位置で展開できる器用さ。迷わず勝負です!