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釣れた魚と旨い酒!日本全国釣り行脚 東京都伊豆大島・元町桟橋産イサキ

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提供:週刊実話

 夏休みらしく離島で大物を!

 それにしても毎日暑いですねぇ〜。世間は夏休み真っ盛りでございまして、この時期は(1)混まない、(2)お金がかからない、(3)疲れないといった理由から街中を流れる都市河川(いわゆるドブ川)での夜釣りをメインとしている四十路のオッサンのコーナーが、今週もやって参りました。

 こんなワタクシも「たまには夏休み気分を味わいたいっ! 美しい大海原で爽快に竿を振り、ちょいとばかり夢のあるターゲットを狙いたいっ!」という気持ちもありまして…。得てして釣り好きというのは夢見がちなものであります。

 というワケで、今回は釣り仲間2人を誘って伊豆大島へ足を伸ばすことにしました。

 相模湾の沖合に位置する伊豆大島は、東京・竹芝桟橋からジェット船で2時間弱というアクセスに恵まれたお気軽離島。そうは言っても太平洋のど真ん中に位置していますから、潮通しは抜群であり、大物実績も十二分。東京都内でありながら、「夢とロマン」が詰まった釣り場といえます。

 正午すぎ、仲間と竹芝桟橋にて集合し、午後便のジェット船に乗り込みます。このジェット船、詳細の説明は割愛しますが、よほど海が荒れない限り揺れることがないため、船旅初心者でも船酔いの心配はありません。しかも速い!

 仲間と釣り談義に花を咲かせていると、あっという間に大島の島影が見えてきました。やがて、船内放送が流れた後、伊豆大島の玄関口の1つである岡田港へと入港しました。

 船窓から見える海は何ともよい感じの濃紺色。このまま岡田港で竿を出したい衝動に駆られますが、今回予定していた釣り場は、伊豆大島ののシンボル・三原山を挟んで裏手にある元町港。一刻も早く釣りを始めたい衝動を抑えて、元町へと向かいます。

 まぁ“急いては事を仕損じる”と言いますか、「ヤりてぇ〜」と衝動的に竿を伸ばしたところで、よい思いをした試しはあまりありませんから。経験上…。

 さて、事前に手配しておいたレンタカーを駆って元町港へ。さすがは島で一番の人気釣り場ですから、先端付近はすでに釣り人で賑わっております。我々はのんびり竿を出したかったため、桟橋の中ほどに荷を下ろして準備に取りかかりました。

 カンパチやヒラマサといった回遊魚を狙うのであれば、潮をよく通す先端が有利ですが、今回の釣りは夜ブッコミで狙う底魚たち。この場合、先端にこだわる必要はそれほどなく、人気薄の堤防中央部でも釣果は十分期待できるんですな。

★思わぬ低調も救世主降臨!

 まだ明るいうちに竿を3本用意し、エサを付けて大海原に投入。あとは三脚に立て掛けて、魚が食い付くのを待つばかりです。

 …アレ、予想に反して反応が薄いな。

 離島の桟橋といえば、有象無象な雑魚がエサに食いついてくるのですが、この日はエサが取られもしません。これはこれで少々不安になるものの、大物とじっくり対峙できると考えれば、こんな状況も決して悪くありません。何せ今回の遠征のテーマは「夏休み満喫ツアー」。夜通し桟橋で竿を出す心づもりですから、時間はたっぷりあります。

 それでも日が沈んだ頃から何やかやと反応が出始めました。なかには結構よいアタリもあるのですが、ハリには掛かりません。とは言え「釣れるのも時間の問題でしょう」と構えていると、仲間から「何か掛かったよ!」の声が上がりました。ライトに照らされた魚は何やら黒い…。じっくり見ると、イサキでした。

 イサキといえば夏の旬魚であり、一般的には船釣りや磯釣りのターゲットです。しかし、伊豆諸島ではハマフエフキ狙いのブッコミ釣りでもしばしば掛かることがあり、ちょうど夏場が旬の魚ということで、お土産として喜ばれます。

 普段はあまり縁のない魚を目の前にして「いいなぁ〜。ウマそうだなぁ〜」などと連呼する大人げないワタクシ。その光景を不憫に思ったのか、友人からこんな提案が為されました。
「まだまだこれから釣れそうだし、よかったら持って行っていいよ」

 嗚呼、ありがたや〜。

★ご当地醤油で旨さ際立つ!

“麦わらイサキ”

 地域によってはそう呼ばれるように、イサキは産卵を迎える夏が旬。この頃の個体は脂が乗って実に美味なのですが、産卵を終えた秋頃には脂が落ちて味もガクンと落ちます。

 ということで、貴重な旬のイサキを刺身&炙りで楽しむ事にしました。

 まずは刺身から。クセのない淡白で上品な白身には、うっすらと脂が乗っております。皮目を炙ったほうも刺身とまた違った味わいが楽しめて、いずれも旨い!

 それを引き立てる伊豆大島特産の青唐辛子醤油の辛み。これが上品な白身の甘さを際立たせます。辛みと旨味、冷えた麦酒のトリプルアタックに、熱帯夜など関係なく昇天いたしました。

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三橋雅彦(みつはしまさひこ)子供の頃から釣り好きで“釣り一筋”の青春時代をすごす。当然の如く魚関係の仕事に就き、海釣り専門誌の常連筆者も務めたほどの釣りisマイライフな人。好色。

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