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『ミヤネ屋』、クリントン元大統領よりトランプ大統領のみを批判し物議? 「売春あっせん者リスト」が波紋

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クリントン元大統領

 22日放送の『ミヤネ屋』(日本テレビ系)で、多数にわたる少女売春の容疑で勾留中に自殺したとされる米の大富豪ジェフリー・エプスタイン氏を特集。彼のものと思われる「売春斡旋者リスト」が公開され世界中を騒がせており、番組ではそのリストについても詳しく報じた。

 問題となっているのは、エプスタイン氏のものとされる「聖杯」というタイトルが記された手帳。この中に売春の顧客リストとして多くの世界的著名人の名前が記されている。ドナルド・トランプ米大統領、ビル・クリントン元米大統領、チャールズ英国皇太子の弟であるアンドルー王子など、97ページにわたり多数の有名人が名を連ね、世界的な騒動に発展しており、同番組内では特にトランプ大統領について詳しく追及していた。

 番組内では、トランプ大統領が大統領就任前にエプスタイン氏について「15年来の付き合い」と語っていながらも、騒動発生後に「ずっと昔に仲違いした」と、矛盾するとも思える発言をしていることを紹介。これについて、別スタジオから出演したデーブ・スペクターは「トランプ大統領は(就任前から)不動産などで成功していて、女性たちと幅広く付き合っていた。(疑惑について)どこまで深入りしていたか分からない」とし、「問題はむしろクリントン(元)大統領だと思うんですね。むしろトランプ大統領よりはほかの人たちの方に黒い雲がかかっているような気がします」と、クリントン氏にスポットを当てるべきと持論を展開した。

 番組によると実際にトランプ大統領は、クリントン氏がエプスタイン氏所有の飛行機を27〜28回利用したと主張。番組では紹介されなかったもののエプスタイン氏のニューヨークの邸宅からはクリントン氏が女装した絵画が見つかっており、疑惑を深めているという。

 しかし番組内では、トランプ大統領の側近であったアレクサンダー・アコスタ米元労働長官が検事時代の2008年、性的人身売買で禁錮20年以上と目されていたエプスタイン氏に司法取引を持ちかけ、禁錮1年1カ月と大幅な減刑となったことにも言及。これを受けてジャーナリストの手嶋龍一氏は「こんなひどい人が重要閣僚にいたということ。かなり唖然とするような政権」とトランプ大統領の資質を疑う発言をする。さらに三輪記子弁護士も「被害者の女性の利益に全くなっていない。事実も明らかになっていない。どんな被害の実態があったのか、権力でもみ消そうとしてきたのか、ぜひ検証してほしい」 と語るなど、番組はトランプ大統領への批判に終始していた。

 これに対しネットは「どう頑張ってもトランプ批判に持っていきたいんですね」「20回以上行ったクリントンを先に言わんとな」「ここまで露骨な情報操作今どき珍しいよね」「トランプになってから、オバマのときより人身売買の取り締まり逮捕が何百倍も増えたらしいけど」「トランプより、クリントンのほうがかなりヤバそうなんだが。昔、ホワイトハウス内で女子大生に手を出してたし」など、番組の声が見られた。

 視聴者からは疑問の声が上がっているが、意図的な報道だったのだろうか――。

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