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ふくらはぎは第2の心臓 水分不足でも「足のつり」は起こる!(2)

 また、「ふくらはぎは第2の心臓」というのは、小池統合医療クリニック(東京・四谷)の小池弘人院長で、自らの著書でこう述べている。
 「人間の体の6割は水分でできているのはご承知の通り。その水分は血液、リンパ管、組織の細胞内にあり、お互いに行き来しながら全身を回っている。巡回がうまくいかないと体の下部に水分が溜まりやすく、とくにふくらはぎに水が溜まりやすい。このふくらはぎの水分や血行の循環をよくすることが病気の予防になる」(『病気が逃げていくふくらはぎ力』(小池弘人・市野さおり著、世界文化社)

 つまり、心臓から送り出された血液は、動脈に入り、体のすみずみまで栄養と酸素を行き渡らせる。上半身の血液は比較的スムーズに心臓に戻ることができるが、下半身の血液は戻りにくい。下から上へ血液が戻るには、押し戻してくれる強力なポンプが必要で、そのポンプの役割を果たすのが「ふくらはぎ」というわけ。
 そのふくらはぎの筋肉は、静脈に圧力をかけ、血液を体の中心部へと押し戻す。ふくらはぎが冷えたり、むくんだり、乾燥したりすると、押し戻す力が衰える。すると足がつるという要因となり、専門家によれば、全身の血行不良や免疫力低下の表れと診ることもできるという。

 もし、足がつってしまったら、その対処法は硬くなった筋肉を軽く温めてマッサージすることだ。
 また就寝中の“足のつり”を防ぐのも同様。寝る前にお風呂に入るのも一つの対処法である。
 さらに布団の重みで膝が伸びるため、ふくらはぎの筋肉が緊張して足がつる場合もある。枕やバスタオルを膝の下に入れ、膝を曲げるようにして寝るとつりにくくなる。

 いずれにしても、これらの対処法とは別に、体の中から“ふくらはぎ力”を付けることも大事なことで、食べ物にも気をつけたい。
 筋肉の材料であるたんぱく質(卵、肉、魚介類、大豆製品など)をしっかり摂ること。
 ただし、塩分の摂り過ぎには注意が必要。そして、新鮮な野菜や果物などのビタミン、ミネラルを十分に摂ることを心がけてもらいたい。

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