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「自撮りに夢中で引きこもりになった子がいる」尾木ママ、SNSの恐ろしさを語る

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尾木直樹

 5月30日に放送された『ホンマでっか!?TV』(フジテレビ系)に、教育評論家の尾木直樹氏が出演。SNSや自撮りの恐ろしさを語った。

 イギリスのバーミンガム大学が2018年1月、13〜18歳の子供1296人を対象に行った調査結果を基に話を始める尾木氏。「ティーンエージャーはタレントみたいになりたいっていうのが常識だったんですけど、今はほとんど憧れを持たない」と最近の若者は有名人をロールモデルにしなくなったと報告。

 続けて、「SNSの同学年とか同級生の子には、プレッシャーや同調圧力を感じて『この子、私と同じ16歳!?私と同い年なのにこんなに可愛い…』とか、そんな可愛い子を見たりして、実際にダイエットをやった子がなんと46%いて、実際に食事制限とか運動を一生懸命やるとか」とSNS上の年の近い人と比較したことがキッカケで、半数近い子供がダイエットに取り組んだらしい。

 また、尾木氏は「思春期に“奇跡の1枚”を撮ろうとするんですよ。(あまりに凝りすぎて)学校行くの忘れちゃって、学校行く時間がなくて不登校になったり引きこもりになったり」と自撮りが原因で様々な問題が起きていると話す。

 さらに、「19歳の男の子なんですけど、どんなにやっても評価されなくて、自殺未遂したんですよ」とSNSにアップした写真が評価されなかったため、自殺を図ろうとした若者もいたようだ。

 2014年9月、ポルトガル有数の観光地「ロカ岬」でポーランドからの観光客夫婦が自撮りをしようとした際、体のバランスを崩し崖から転落死する事故が発生。

 2015年9月には、インドの世界遺産「タージ・マハル」で自撮りをしようとし、階段から落ちて転落死した日本人男性もいる。自撮りすることに集中しすぎて、周囲への意識が散漫になり事故にあった人は世界中に多い。

 自撮りをSNSにアップして評価されるのはとても嬉しいが、自殺や事故などさまざまな問題を引き起こしているのは事実だ。そろそろ本格的に自撮りやSNSとの付き合い方を考える必要がある。

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