秋2戦目として3日のJBCクラシックを予定していたサクセスブロッケンだが、賞金面で選出されず、すぐさまこの武蔵野Sへと方向転換した。
東京のダ1600メートルは今年2月のフェブラリーSでGI制覇を達成している舞台だけに、「JBCに出走できなかったのは残念。でも、今回はこの馬にとってベストの舞台だから」と藤原助手も自信を見せる。
休養明けの南部杯(2着)を叩いてきっちり状態面も上向いてきた。10月29日の坂路追いでは計時不能ながら、ラストはこの馬らしい力強さでゴール板を駆け抜けた。
「前走の南部杯は休養明けでまだ体ができていなかった。前を捕らえ切れなかったのもそのため。今度は状態も2割増し、万全だよ」
次走は12月6日に行われるJCダートを予定している。フェブラリーSに続いて、春秋のダートGI制覇の偉業がかかるだけに、前哨戦のここで負けてはいられない。陣営も確勝を期して挑む。
「59キロを背負うのは正直、厳しいけど、GIIIのメンバーなら。次に向けてもここは結果を出したい」
充実の4歳馬が秋の王者に向けて前進だ。
【最終追いVTR】船曳騎手がまたがり、坂路で併せ馬を行い、800メートル51秒6→38秒1→12秒5。1度叩かれて行きっぷりが変わってきた。鞍上の手綱をグイグイ引っ張っていく手応えの良さで、仕掛けられてからの反応も抜群。確実に迫力が増してきた。