search
とじる
トップ > 社会 > 鳥取市の“公務員限定”婚活イベントが苦情殺到で中止に!

鳥取市の“公務員限定”婚活イベントが苦情殺到で中止に!

 鳥取県鳥取市が人口減少対策として実施している婚活サポート事業で、男性の参加者を公務員に限定したイベントを3月13日に予定していたが、苦情が殺到して中止になる騒動があった。

 同市は昨年11月、民間イベント会社などと共同運営する「すごい!鳥取市 婚活サポートセンター」を開設。14年度の運営費の9割以上にあたる500万円を、同市が補助しており、事実上、市民の税金で成り立っている組織だ。

 同センターは会員制で、12月から月1回のペースで有料の婚活イベントを開催。定員は男女各20人だったが、これまで女性の応募は定員割れだった。

 ところが、3月13日に予定していた「ホワイトデー婚活!」で、男性の参加資格を公務員に限定したところ、現金なもので、女性の応募が急増し、79人が参加を希望。そのため、定員を男女各30人に増やした。

 同イベントは参加費が男性2000円、女性1000円で、男性は県職員、教職員、警察官、消防士、市職員などが参加する予定だった。

 しかし、市民や会員から、同5日までに、「税金を使って、公務員限定の婚活イベントを実施するのはいかがなものか」「公務員限定は職業差別」などといった苦情が30件近く殺到。同センターで協議した結果、「イベント参加者が気持ちよく参加できないことが想定されるため」として、急きょ中止を決めた。

 同市企画調整課は「公務員限定に対する批判は想定していたが、職業差別とまでは考えていなかった。今後は職種の取り扱いなどについて慎重に考えたい」としている。

 これが民間の婚活イベントなら問題ないが、運営費の9割以上を行政が負担している組織で、職業を限定してしまうのは、確かに公平性に欠けるのかもしれない。

(蔵元英二)

*写真イメージ

関連記事


社会→

 

特集

関連ニュース

ピックアップ

新着ニュース→

もっと見る→

社会→

もっと見る→

注目タグ