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祝開通、大橋ジャンクション

 平成22年3月28日日曜日16時、遂に首都高速の3号渋谷線と、山手通りの地下を走る中央環状線とを直接結ぶ池尻大橋ジャンクションが開通した。これによって、6号三郷線、川口線、5号池袋線を使用する車は、都心を通らずに、東名高速道路に直結できることになった。

 さて、池袋在住の私にとっては、待ちに待った夢のショートカットの登場だ。昨日は絶対に混雑するだろうから、来週あたりにでも行ってみようと思っていたが、午後5時を過ぎた辺りから、急にソワソワして「初日に行くのもたまにはいいかも」と思い立ち、車のエンジンを掛けた。前日までは、もし東名高速に乗るとしたら、護国寺入り口から首都高池袋線に乗ってから、竹橋ジャンクションで都心環状線に乗り換えて三宅坂方向に行き、谷町ジャンクションで渋谷線に乗り換えてから用賀に行く、というコースが最短最速だった。しかし、護国寺から神田、竹橋ジャンクションは平時でも慢性的に混んでいて、このコースを使用して池袋の自宅から東名高速の入り口までは、日中は早くても30分、混雑している場合は1時間以上かかることもあった。

 そして、昨日の午後5時28分に自宅を出発してから、山手通りの西池袋入り口から中央環状線に乗り、山手トンネルに入った。5年前のカーナビは、その当時のDVDデータを使用しているために、画面上では私の車は山手通りを中野坂上、富ヶ谷方面を走行している。初台を過ぎた辺りから急に走行速度が落ちて、代々木八幡辺りではすっかり止まってしまった。それもそうだ。初日に記念で通行しようと、自分と同じ考えの人間が何人もいるからだろう。自分の前には、なんと室蘭ナンバーが、後ろは水戸ナンバー、隣の車線には栃木、千葉、沼津、名古屋ナンバーが並んでいる。みんなこのために来ているのだろうか。

 富ヶ谷のカーブをようやく過ぎると、いよいよ真新しい大橋ジャンクションまでは直ぐだ。しかし、ジャンクションを目の前にして2車線だったのが、1車線になるとますます前に進まなくなった。しばらくして、右が渋谷方面、左が東名高速に別れる二股のサインが見えてきた。そしてこのジャンクション、建設時から話題だった螺旋のスロープは、東名高速方面はブルーに、渋谷方面はオレンジに色分けされていて混同しないように工夫されているようだ。しかしながら今日は、東名には乗るつもりでなかったために、私は六本木方面に戻るように渋谷線に乗り換えた。いつもルートとは逆に、谷町ジャンクション〜中央環状線〜竹橋ジャンクション〜護国寺出口の順で帰宅した。自宅に到着して、時計を見ると6時25分だった。合計約1時間のヒマつぶしが、500円で出来た。

 自宅から池尻まで今日は、おおよそ35分かかったが、もし混雑がなければ10分というところだろうか。この5月の5連休には是非またここを通ってから、今度は東名高速に乗って遠出してみたいものだ。

<プロフィール>
青山はじめ、宮城県仙台市生まれ。大学を中退後、マニラのニュース社でアルバイト。帰国後はなんでも屋を友人と開業しつつ、フリーのライターも兼業している。

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