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元航空自衛隊空将・佐藤守氏がいま明かす! 最高機密「UFO」(2)

 UFOは自衛隊機によって写真撮影されていた。
 撮影したのは1979〜'80年ごろ、当時まだ二等空尉だった織田邦男元空将である。小松基地(石川県小松市)の第303ファントム飛行隊勤務時代、ソ連機の追尾のためスクランブル発進して帰投中に“茶筒型UFO”を目撃した。織田元空将は佐藤氏にこう語った。
 《当時の私は後席のレーダー要員で、スクランブルで目標機を発見したら、確実に証拠を記録するための写真撮影の任務を負っていました。天候は良好でした。2機のファントムが300〜400メートル離れて飛行するスプレッド隊形で、能登半島沖を小松基地に向かって約高度1万フィートを降下中に、突如隊形の真ん中にUFOが出現したのです》

 2機のファントムには合計4隊員が乗り込んでいたが、誰かが無線で「なんじゃ、あれは?」と叫んだ。外を見るとスプレッド隊形の真ん中を同速度、同高度で飛行していた。
 《形は上方の円が下方の円より大きく、横から見ると台形に見える。航空工学的(織田氏は防衛大学航空工学科卒)に空中を飛べるとは思えなかった。編隊長が『ID写真を撮れ』と指示したので、写真を撮りました。ピントはややボケていましたが、UFOがはっきり写っていました。のっぺりとしていて、写真からは回転しているかどうかは判別できませんでした》

 その後このID写真は、航空団司令部の情報班長が受け取り、上級部隊である中部航空方面隊司令部に送られたが、その後ファントム隊へは何の連絡もなかった。任務で撮影したID写真は自動的に「秘」に指定されるが、保管期限が過ぎると写真類は破棄されてしまうという。
 「正体不明の飛行物体に対処すべき任務を持つ防衛省・航空自衛隊は、領空に侵入してくる対象を露、中、北朝機に絞っており、それ以外には全く関心がない。レーダーに映ったりパイロットが目撃した“正体不明物体”のデータをいかがわしいと思うことなく収集していれば、この50年余の間に貴重な資料が集積できたはずで、科学的根拠も整っていたに違いありません。織田氏も当時は青二才の二等空尉でしたから権限もなく、保存しておけばとすごく残念がっています。織田氏の証言から当時の空自、いや自衛隊、日本政府のUFOに対する関心の低さがわかります。この体質は現在も変わりません」

 続けて佐藤氏は、このときのUFO出現の訳をこう指摘した。
 「織田氏がUFOを写真に収めた'79〜'80年ごろはというと、美浜原発(福井県三方郡美浜町)の運転開始直後に当たる。美浜原発は'04年に3号機が蒸気噴出事故を起こしており、UFOは同原発を『危うい』と警告していたのではないかと気になります」

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