「オレが大臣になるのはもはや、時間の問題」と言わんばかりだ。
それもそのはず−−今、民主党内閣で二人の大臣がクビに晒されるピンチだからだ。
もっともクビに近いのが防衛大臣の田中直紀。口を開けばトンチンカンは発言ばかりで、沖縄に行ったと思えば、地元民の気持ちを逆なで…与党内でも彼を擁護する人材は日に日に少なくなっている。
そういえば、北朝鮮のミサイル発射に関しても的確なコメントを出せず、マスコミから総バッシングされていた。挙句の果ては党内で用意された原稿を「ただ読むだけ」という惨状だ。明らかに「自信が無い証拠」といえよう。
結果、田中防衛大臣の代わりに渡辺副大臣がコメントを出すハメとなった訳だ。とはいえ、これが渡辺副大臣にとっては「タナボタ」と言わず何と言おう。
ちなみに渡辺は衆議院当選5回。「入閣適齢期」でもあるのだ。その辺は勿論、本人も自覚しているだろう。
「問責決議案が通り、田中が罷免される事を心待ちにしている」と、週刊誌等で報じられているが、実際は「もう一人のクビ候補」がどうにかなれば、防衛大臣の可能性は濃厚。渡辺としてみれば、「田中待ち」では無く、「野田待ち」が本音だろう。
さあ、渡辺周は「最初で最後」のチャンスをモノに出来るか−−。(政治アナリスト)