そもそも一般人とは遊び心にかける情熱がちがう。若者言葉でいえば「半端ない」ということになろうか。たとえば旅先などでトランプをする場合、そのへんで売っているようなありふれたカードではなく、“100万円札”を用意する。
その名も「百万円札トランプ」(ネットワーク社製)。もちろんオモチャのお札だが、トランプの図柄にしたことで妙に幅が広がった。ババ抜きひとつするにしても、気持ちのありようが全く異なる。
手元にカードが増えるとちょっぴり嬉しかったりするし、カードを引かれるときは金を奪われる感覚に陥る。ババ抜き本来のゲーム性とは正反対に「世の中、金だよ金(実際はカード)」という深層心理が働き、やたらゲームが長引くことがあるから楽しい。
微妙なリアル感もまたよし。通貨偽造の罪に問われない程度に1万円札を模している。福沢諭吉先生のおでこには千昌夫のようなホクロ。勝負銀行券として「1」のあとにゼロが6つある。景気対策として政府紙幣発行が取りざたされる中、なかなかタイムリーなグッズといえるだろう。
対象年齢15歳以上。紙幣をかたどっているため、キングもクイーンも顔が面長だ。萌え〜。アキバの雑貨店にて300円で購入。