そんな中、企業の働き方も様変わりしている。大企業を中心にリモートワークを認める会社も登場し、1日を家で過ごす機会も定着してきた。そうなると比例して発生してしまうのが、騒音を発端としたトラブル。2022年には凶悪な事件に発展したケースもあった。
>>60歳男「ガソリン代を貸して。ナガイモで返します」と持ちかけ5000円だまし取り逮捕<<
2月には京都府木津川市の民家で、54歳看護師の男が隣の住宅に侵入し、玄関先に敷かれたマットに放尿して使用できなくする事件も発生。逮捕された男は「生活音に腹が立ち、嫌がらせのためにやった」などと供述した。
4月には熊本県荒尾市の住宅街で、37歳会社員の男が住宅に押し入り、飼われていた犬をハンマーで殴る事件が発生した。男は犬の鳴き声がうるさいことに前々から不満を持っており、犬を殺そうとしたものとみられる。幸い犬の命に別状はなかったものの、肉体と精神にダメージを負った。
9月には静岡県熱海市で、24歳無職の男が自宅アパートの廊下で、36歳男性を刃物で刺して殺害するという事件が発生。男は「上の階の騒音がうるさく注意したところ、自分の部屋に男性が押しかけて来て、防御しようとしたら刺してしまった」などと話したとのこと。騒音トラブルが、殺人事件にまで発展してしまったのだ。
いずれの事件も容疑者側が騒音トラブルの被害者となり、悩んだ末に凶行に及んでいる。警察に相談するなど冷静になっていれば、事件は防げていたはず。悩みを抱えた場合は、第三者に相談することをお勧めしたい。