問題となっているのは、厚労省公式ツイッターが14日に投稿したツイート。政府が新たな「自殺総合対策大綱」を閣議決定したと伝えるもので、投稿内では「新たな大綱により、誰も自殺に追い込まれることのない社会の実現を目指します。子ども、若者、女性への対策や地域自殺対策の強化など、総合的な自殺対策をより一層推進していきます」と綴られていた。
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しかし、このツイートにネット上からは「自殺の7割は男性なのに」「中年男性は対策の対象じゃないの?」「男性の自殺は構わないのか」「男性に対する対策強化はしないんですか?」といった批判が殺到。炎上状態となった。
一方、この新たな「自殺総合対策大綱」は、平成18年と令和元年の自殺者数を比較し、男性が38%、女性が35%減少していること、コロナ禍で女性の自殺者数が2年連続増加し、小中高生の自殺が過去最多の水準になっていることが踏まえられている。つまり、自殺者数が増えている、女性や子どもへのフォローの強化を伝えるツイートとなっていた。
そのため、ネットからは「よく読めばなんで男性について書いてないか分かるのに」「反射的なバッシングもいい加減にした方がいい」「全文読まずに批判してる人が多すぎる」という指摘も集まっていた。
批判を受け、厚労省公式ツイッターは17日に改めてツイートを投稿。そこには「自殺総合対策大綱は、男性、女性、子ども等を問わず全ての方に向けた指針として策定されました」とし、「今回は3回目の改定(10/14閣議決定)ですが、これまでの取組に加えて、コロナ禍の自殺の動向も踏まえた施策を追加して更なる総合的な取組を推進していくこととしています」と説明が記されていた。
しかし、いまだ一部ツイッターユーザーからは「取ってつけたフォロー」「最初に男性を抜く必要なかった」「まず誤解を招いてすいませんじゃないの?」という苦言が集まっていた。
記事内の引用について
厚生労働省公式ツイッターより https://twitter.com/MHLWitter