中島はこの日4回表の第3打席でヒットを放ち、3、4回表にはそれぞれ盗塁を決めるなど攻撃面では活躍するも、守備では3、4回裏に一塁への悪送球を連発。新庄剛志監督は拙守連発に強い不満を感じたようで、5回裏の守備から中島をベンチに下げると、試合後には「あれは2つともね、プロだったらしっかりアウトを取らないといけない」、「その前に2本ホームラン打っていようが、ああいうプレーをしたら代えます」と厳しい口調で交代理由を説明したことが伝えられた。
新庄監督を怒らせた中島にネット上からも批判や苦言が相次ぐ中、「ちょっと笑えないレベルの守備だな、奮起して信頼取り戻さないとオフが怖いぞ」、「ただでさえレギュラーを追われつつあるのに、こんなプレーで評価下げてたら長期契約が切れる今オフに放出されるぞ」、「持ち味の守備に陰りが出てるとなると大減俸はもちろん、最悪ノンテンダー食らう可能性もあり得るのでは」と、今オフの処遇を心配するコメントも見られた。
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日本ハムは昨オフ、当時プロ8年目・32歳の秋吉亮(現ソフトバンク)、13年目・31歳の大田泰示(現DeNA)、11年目・29歳の西川遥輝(現楽天)の3名を「選手にとって制約のない状態で、海外を含めた移籍先を選択できることが重要」という理由で、2022年シーズンの契約提示・保留手続きを行わない、いわゆる“ノンテンダー”としている。この3名は結果的に全員退団に至ったが、中島も今オフ同じ憂き目に遭うのではと懸念を募らせているファンも少なからずいるようだ。
「中島はプロ4年目の2012年に代走・内野の守備固め要員として一軍に定着すると、2015年に遊撃のレギュラーに定着しベストナイン、盗塁王(34盗塁)を獲得。翌2016年以降もタイトルはないものの、堅実な守備や粘り強い打撃を武器にレギュラーを張り続け、国内FA権を取得した2019年オフには3年総額2億7000万円の大型契約でチームに残留しました。ただ、翌2020年以降は打撃不振の影響で88試合、67試合と年々出場機会が減少するなど成績が低迷。今季も14日終了時点で『42試合・.202・0本・2打点』と打撃はサッパリな上、守備でも失策数が早くも4個(昨季は5個)に達するなど精彩を欠いており、石井一成や上川畑大悟ら後輩内野手の後塵を拝している現状です。拙守を理由に新庄監督がベンチに下げて苦言を呈したのは今季これが初めてですが、今後はなるべく早く信頼を取り戻さなければ出場機会減少や二軍降格といった処遇を受けることはもちろん、場合によっては3年契約が切れる今オフにノンテンダーとされる可能性も決してゼロとはいえないでしょう」(野球ライター)
中島は日本ハム一筋14年目の生え抜きで、リーグ優勝・日本一を達成した2016年の正遊撃手でもあることから根強い人気を誇る選手。それだけに、ノンテンダー説を払しょくするような活躍を願うファンも少なくはないが、果たして今季の残り試合で奮起を見せることはできるだろうか。
文 / 柴田雅人