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今年の紅白をもって最後のパフォーマンスとなる生田。グループを卒業する胸中を問われると「今回、私は伴奏させていただくんですけど、演奏していると、みんなと歌って踊っているときと違って、周りの景色を客観的に見られるんですよ。なので、もちろんグループの最後というのと、“ここから巣立っていくんだな”というのを感じながら大切に歌えたらなと思います」とコメント。
そんな生田のラストステージに、同じ1期生の齋藤は「生ちゃんとは10年一緒に頑張ってきたので、最後の最後にピアノを弾く演出を作ってもらえたのは、同じメンバーとして嬉しいです。“ウチの生田すごいんだぞ”というのを見せつけられると思っています」と笑顔に。彼女と同期でキャプテンの秋元は「生ちゃんとはたくさんの思い出があって、もちろん寂しい思いがあります。“努力家すぎる生田絵梨花”が、メンバーやしがらみを気にせず、楽しめるステージにしたいです」と意気込みを述べた。
一方、3期生の山下は、自分が乃木坂に加入する前から、生田が紅白で輝く姿を見ていたと回顧。「こうして最後のステージに一緒に立たせていただけて、すごく嬉しいです。来年は、3、4期生がグループを引っ張っていけるようにならないといけないって、一人ひとり自覚しているので、生田さんの背中を見てしっかり学べるステージにしたいと思います」と吐露。また、4期生の遠藤は「すごく寂しい気持ちは大きいんですけど、生田さんにとって素敵なステージになるように努めたいと思います」と述べた。
そんな彼女たちの温かみのある言葉の数々に「みんな優しい」と胸いっぱいになる生田。感動している彼女の背中を齋藤が手を添える一幕もあった。
『きっかけ』は乃木坂が2017年初の東京ライブ公演で、そして今年の東京ドームライブでも披露された“節目で歌われることの多い楽曲”だという。生田にとっても、乃木坂にとっても、今回の紅白出場は新たなスタートの“きっかけ”となりそうだ。
取材・文:浜瀬将樹