注目が集まったのは、「0-5」と西武5点ビハインドで迎えた6回裏2死での出来事。この場面は打席に栗山、マウンドに日本ハム先発・伊藤大海という状況だったが、伊藤が大量の粉を舞わせながらロジンを手に付ける様子を見た栗山は、バットを構える仕草を一旦止めて何らかの言葉を口にした。
また、栗山は何らかの言葉を口にした後に口元に笑みを浮かべると、捕手・清水優心の方を振り向き「なあ?」というような言葉をかける。ただ、その後は審判への抗議などはせずにバットを構えて伊藤と対峙し、5球目のチェンジアップを引っ掛け一ゴロに打ち取られた。
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栗山の振る舞いを受け、ネット上には「これ絶対ロジンのことで苦笑してるよね」、「口元を見る限りでは、『どんだけつけんねん!』って言ってるように見えるがどうだろうか」、「捕手にも同意を求めててちょっと面白いな」といった反応が寄せられている。
同時に、「今回は笑いで済んだけど、伊藤はより注意しないとまたクレーム食らうぞ」、「韓国戦の後に対策するって言ってたのにまた粉で球見えづらくしてるのか」、「手汗の問題で大量にロジンつけたいなら、相手に突っ込まれないようなつけ方をもっと考えるべきだ」と、伊藤の今後を案ずるコメントも複数見受けられた。
「伊藤は4日の東京五輪野球準決勝・韓国戦で、韓国側にロジンの粉が舞ってリリースポイントが見えづらいといった旨のクレームを受けるも、意に介さずロジンを付け韓国打者をあ然とさせたことで話題を呼んだ投手。本人は試合後に自身のツイッターに投稿し、手汗が大量に出るためロジンを入念に付ける必要があること、韓国側のクレーム内容について、マウンド上に舞った粉が気になるため間を空けてほしいという旨だと勘違いしていたことなどを説明しましたが、同時に『打者が見えづらいのであれば、一度、ユニフォームで粉を叩くなど、投手側の配慮も必要だと思いました』と今後、付け方を改めると述べていました。今回の場面でもロジンを付けた後に右手で舞う粉を振り払うような仕草を見せてはいたのですが、栗山の反応を見るに対策にはまだ改善の余地があるのかもしれません。なお、NPBと五輪では公式試合球が異なるのですが、伊藤は五輪前からロジンを大量に付けて投球していますので、球に関係なく手汗には苦戦し続けているとも言えそうです」(野球ライター)
28日の試合では「9回無失点・被安打4」で今季8勝目をプロ初完投・初完封でマークした伊藤。好調に水を差されないためにも、ロジンの使い方にはより注意を払う必要があるのかもしれない。
文 / 柴田雅人
記事内の引用について
伊藤大海の公式ツイッターより
https://twitter.com/hiromi151