『パンドラTV』は、世の中に隠されている秘密のスポットなどをロケするアンタッチャブル司会の番組。
物議を醸したのは、お笑いコンビのぺこぱがレポートした「千葉県のあるところにひっそりと佇(たたず)む"ポツンと一軒家"?」。千葉県成田市の成田空港内にポツンと存在する建物が何なのか調べる企画だった。
最初はぺこぱの2人も建物に興味津々の様子だったが、現地に近づくにつれ「強制収用実力阻止」、「第3滑走路粉砕」といった強烈なワードの看板が視界に入った。この看板について、何かに気づいたぺこぱの松陰寺太勇は「これは俺たちが首、突っ込んではいけない問題だと思う」とスタッフに提言した。
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ぺこぱが潜入しようとした場所はかつて成田空港建設反対派と政府が衝突し、今も解決していない「成田闘争」の中心地だった。向かう先が建設反対派の関連施設である可能性が高く、さすがのぺこぱもおじけづいてしまった。
だがロケは続き、カメラを向けられない場所では音とイラストだけでレポート。車が目立つことから降りて砂利道を歩いて移動するなど、予想外のハードなロケとなった。
2人は建物に向かうトンネルに入ったが、この地域を管理しているとみられる警備会社の人物に「この先行き止まりですよ!」と声をかけられロケは中止に。スタジオでは、ぺこぱの2人がロケの模様を振り返ることになった。
2人は建物が反対派の関連施設であったことや、警備会社に止められた際の詳細を語った。その話をスタジオで聞いた出川は「(警備員に)直接止められてないなら(奥まで)行ってほしかったなぁ」とぺこぱの取材が甘いと指摘。これにぺこぱは「いやいや無理ですって」と苦笑いしていた。
「行ってほしかった」という出川の発言に、ネットでは「いやこれは完全に危険なロケでしょ」「そこまで言うなら出川が行けばいいのに」「笑いごとじゃない」などと非難が相次いだ。
出川といえば、90年代に放送された『電波少年』(日本テレビ系)の企画で、紛争状態にあったクロアチアや、オーストラリアのゲイバーに潜入するなど生死に関わる危険な取材を何度も繰り返した歴戦の勇者。
それだけに途中で立ち去った後輩のぺこぱに対して何か言いたかったのかもしれないが、今回の建設反対派の関連施設は出川の想像以上に「ヤバイ」代物だったようだ。