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阪神・矢野監督、藤浪二軍降格は覚悟の表れ? 負ければ“終戦”の対巨人戦、秘策は他にも「出塁率の高さに着目した」

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藤浪晋太郎

 運命の舞台は“鬼門”、矢野阪神が責任を負わされるような幕引きとならなければいいのだが…。

 敵地・東京ドームでの巨人3連戦が始まる(9月15日)。初戦に敗れれば、巨人に優勝マジックナンバーが点灯し、同時に阪神は自力優勝の可能性が消滅となる。高橋、青柳、西勇輝の3人を先発マウンドに送り込む“必勝態勢”も伝えられるが、他球団からは冷めた声も聞かれた。

 「首位巨人と2位阪神のゲーム差は、9・5。これをパ・リーグの順位表に照らし合わせてみると、首位ソフトバンクと5位埼玉西武のゲーム差になるんです。3位以下の全チームにも責任はありますが、仮に阪神がこの3連戦で勝ち越したとしても、巨人優勢の図式は変わりません」

 この“優勝カウントダウン”の決戦前(12日)、12球団実行委員会が開かれている。一連の新型コロナウイルス禍により、「5000人まで」とした観客動員数の規定について、解除できるか否か、社会情勢などの情報を整理した。

 「政府が大規模イベントの人数制限を収容人数の50%に緩和する方針を発表しています。この発表を名目に、5000人の上限値を大幅に引き上げる選択肢もあったはずですが、12球団は慎重でした。感染防止の観点はもちろんありますが、肝心のペナントレースが『消化試合』となってしまっては、客足も遠のくだけ。昨季、12球団トップの観客動員数を誇った阪神が1万人で様子見という慎重さです」(ベテラン記者)

 僅差での接戦が続いていたのであれば、特にセ・リーグ各球団はまた違う判断をしたのかもしれない。

 >>阪神・藤浪に「常に力が入っている」斎藤氏が苦言 3戦未勝利で登録抹消、一軍帰還を左右するカギは<<

 このままマジックナンバー点灯となれば、矢野阪神は「ペナントレースを終わらせた」と思われるだろう。

 「矢野燿大監督は巨人を独走させてしまった責任を痛感しています。本当に阪神は巨人とのゲーム差を縮めようとしています」(在阪記者)

 その一例が、藤浪晋太郎の二軍降格だという。来季以降を見据えて、チャンスを与え続ける選択肢もあったわけだが、それをしなかった。また、昨今は守備面での負担の大きい捕手の梅野隆太郎を2番に置く新打順で臨んでいる。2番は機動力も求められる場面も多い。もっとも、先頭バッターが出塁して、2番バッターが揺さぶるという場面は「初回の攻撃だけ」との意見も聞かれたが、こんな指摘もある。

 「打順変更について、何度かコーチ陣と話し合ってきました。その中で出たのが2番ではなく、『4番・梅野』でした」(関係者)

 矢野監督は梅野の「出塁率の高さに着目した」と2番を任せた理由を語っていた。4番の重圧を託すのは得策ではないと考えたという。4番の重圧を背負わせなかったということは、こうも解釈できる。打撃好調な梅野が調子を落とした時が、本当の意味でのジ・エンドだと…。

 「梅野を2番に置く打順には反対意見も多いんです。矢野監督は自分の意見を貫き通すのか、それとも、また打順を変更するのか…。仮に巨人3連戦の初戦を落とし、その後にまた打順を変更したら、阪神ナインも浮足立つかもしれません」(前出・在阪記者)

 チームは現在4連勝中。しかし、巨人も7連勝中(引き分けを挟む)であり、今季、どういうわけか、東京ドームでは6戦全敗と相性が悪い。2番・梅野が活躍できなかったら、矢野監督の心も折れてしまうだろう。(スポーツライター・飯山満)

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