海外ニュースサイト『NEWS JOURNAL』は7月1日、元交際相手の男性の顔に漂白剤をかけて、怪我を負わせた女を逮捕したと報じた。
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同記事によると、アメリカ・フロリダ州に住む38歳の男性が、元交際相手の37歳の女の自宅を訪れたそうだ。2人は別れることになったため、男性は女の家に置いていた私物を取りに行ったという。男性が荷物を詰めている時に女と口論に発展。女は食器棚から漂白剤を取り出し、男性の顔やズボンにかけたという。さらに、包丁を持ち出して男性に切りかかったという。男性は漂白剤が目に入り、目が見えない状態であったが、何とか包丁を奪い逃げようとした。しかし、女は男性を繰り返し殴打。騒ぎを聞きつけた女の子供らが、女を止めに入ったという。
警察によると、警察が現場に到着した時には、玄関先で救急隊が男性の治療に当たっていた。男性からは漂白剤の臭いがして、目が見えてなかったという。女はその場で逮捕され、暴行罪で起訴される見込みだ。なお、男性は右手を負傷したようだが、視力が戻ったかの続報はない。
このニュースが世界に広がると、ネット上では「漂白剤をかけるような女だから捨てられる」「漂白剤を目にかけるだけでも残酷。さらに目の見えない相手に暴行を加えるとは、猟奇的すぎ」「何もそこまでしなくても。男性は女を傷つけるような別れ方をした?」「女は怖い。別れる時は上手くやらなきゃ」「可愛さ余って憎さ百倍だな」など様々な声が挙がった。
男女関係のトラブルにより、薬剤を仕込まれて重傷を負った人が日本にもいる。
2013年3月28日までの各社の報道によると、山梨県在住の男が、同僚女性の靴の中に化学薬品を塗って重傷を負わせた疑いで、静岡県警に逮捕されたという。各社の取材によると、2012年12月、静岡県の民間研究施設で働く女性(当時40代)が、仕事を終えて靴を履き替え、車で帰宅しようとした。靴を履いた瞬間、左の靴が濡れている感覚があったが、女性はそのまま帰宅。しかし20分後、左の足に激痛が走ったという。
女性は途中にあった病院に駆け込んだところ、左の足指が壊疽を起こしていると診断され、足指5本すべてを切断する羽目に。女性の足に激痛が走ったのは、これが初めてではなかったそうだ。本件の2か月前にも、女性がブーツを履いた時に右足に激痛が走り、病院へ駆け込んでいる。この時も全治1か月の重傷を負ったという。
壊疽の原因は、女性の靴の中から検出された毒物「フッ化水素酸」。フッ化水素酸は工業で広く使われる化学薬品で、硫酸より強い腐食性を持つ。触れると骨が溶けたり、死亡することもある。女性は薬品が塗られていることに気付かず、病院が警察に通報したという。
警察が周辺の聞き込みを実施したところ、女性と同じ職場で働く男(当時40歳)が容疑者として浮上。この男は女性に一方的に思いを寄せており、女性に交際を申し込むもフラれていた。さらに、男はフッ化水素酸を管理しており、薬品を入手できる立場にいた。警察はフラれた腹いせに女性を殺害しようとしたと見て男を逮捕。しかし、男は容疑を全面否認したそうだ。2013年9月に開かれた裁判では、男に対し、懲役7年の有罪判決が言い渡されたという。
好きな相手にフラれたり、別れを告げられときの精神的ショックは計り知れないほど大きい。だからといって、その相手に怒りの矛先を向けて、危害を加えるなど許されるものではない。
記事内の引用について
Police: Daytona woman attacks ex-boyfriend with bleach, knife (The Daytona Beach News Journalより)
https://www.news-journalonline.com/news/20200701/police-daytona-woman-attacks-ex-boyfriend-with-bleach-knife
靴に毒塗り女性殺害謀った男逮捕、恋慕のゆがみか 日本(CNNより)
https://www.cnn.co.jp/world/35030214.html
昨年10月にも靴に毒物でけが 静岡の女性(日本経済新聞より)
https://www.nikkei.com/article/DGXNZO53356320Z20C13A3CC0000/