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観光客激減の中“宿泊費タダ”で注目を集める『ホテル日航大阪』

 新型コロナウイルスの感染拡大でホテルや宿泊施設の利用者が激減する中、大阪・心斎橋の『ホテル日航大阪』が、「無料宿泊プラン」を提供して話題を集めている。

 同プランは大阪府在住の小学生以下の子どもがいる家庭が対象。3月19日〜31日まで1日3室限定で無料提供する。客室にはトランプ、塗り絵、折り紙のプレゼントが用意され、DVDデッキの貸し出しサービス付き。さらに朝食と駐車場は無料となる。もちろん、全従業員のマスク着用、ホテル館内に消毒液を設置、共用部分の拭き取り消毒の実施など、コロナ対策は万全だ。

 同ホテルは御堂筋沿いに位置する、心斎橋のランドマーク的な高級ホテル。これまでも割引サービスはあったが、“無料”は今回が初めてだという。

「新型コロナウイルスの感染拡大で世の中が暗くなりがちなので、ホテルとして、ご家族向けに少しでも明るい話題を提供できれば、ということです。予約申込数は予想以上でした」(広報担当者)

 大阪はインバウンド観光客の増加に対応すべく、大型ホテルの開業ラッシュが続いていた。そこに起こった今回の新型コロナの感染拡大。当面、インバウンド観光客の利用が期待できないとあって、方向転換の必要性に迫られている。
「そういう中で老舗のシティホテルが、家族向けの思い切ったプランを打ち出すことで存在価値を示した、ということでしょう」(トラベルライター)

 ホテル日航大阪の試みは、ホテル業界でも「積極的な試み」として注目を集めているという。だが、気になるところもある。

「ホテル日航大阪のすぐ裏、アメリカ村のライブハウスで、新型コロナの感染者が確認されました。これが集団感染に発展すれば、その影響が心斎橋全体に及ぶことは避けられない」(同・ライター)

 これ以上、感染が拡大しないことを祈るばかりだ。

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