ネット上では「もう、こういう話題先行型のプランはやめて欲しい」「これ一般企業だったらまずありえないよね」「こういうパターンで能力があった試しがない」といった批判的な声が並ぶ。安藤アナは系列のBS朝日の『News Access』で、学生キャスターの経験はある。まったくのド素人というわけでもないのだろうが、不安要素は残る。
同局では、昨年度入社の斎藤ちはるアナウンサーも、4月1日に『羽鳥慎一モーニングショー』(同)へ出演し、入社式前の新人アナ出演として話題となった。ただ、斎藤アナに関しても、「喋りが下手だし、今も下手なままだよね」「やっぱりきちんと研修してから出して欲しい」といった声が聞かれる。斎藤アナは元乃木坂46メンバーであり、元アイドル出身である。芸能活動の経験はあるとは言え、テレビアナウンサーはジャンルが異なる。そのため、「原稿読みがとにかく下手」と常に言われてしまっているのが実情だ。
テレビ朝日では、2004年入社の堂真理子アナウンサーが、入社8日目にして『ミュージックステーション』(同)のアシスタントへと抜擢された。この番組は進行がきっちりと決まっているものであり、台本通りに進めれば良かった。ただ、斎藤アナ、安藤アナが出演する番組は、臨機応変な対応が求められるニュース、情報番組である。「現場で揉まれる」「フレッシュな新人を起用」と言えば聞こえはいいが、やはり安定した人物にやって欲しいと考えている視聴者が多そうだ。
少なくとも、かつてのフジテレビのように、夏の『27時間テレビ』のスポンサー提供読みで新人アナをデビューさせるくらいのタームは、やはり必要と言えるかもしれない。