オーディション当日、東京会場には本当に多くの人達が集まっていました。既に前日には福岡でのオーディションも行われていましたので、今回の東京オーディションに参加している面々の耳にも、ある程度の情報は入ってきているようで、行列の中から「昨日はお父さんが、矢部っちの前で30秒思いっきり歌ってきたんだよ!」なんて声も聞こえてきます。どうやら親子揃って、福岡と東京でオーディションを受けているみたいです。
30秒…前日に福岡で行われたオーディションでは、参加者全員が30秒、めちゃイケレギュラー陣の前でPRを行い、面接が行われたのだそうです。
私も含め、東京でのオーディションを受けに来た人達も、30秒間に自分のPRポイントと、めちゃイケへの愛情を凝縮しようと知恵を絞ってきているのでしょう。私も前日はストップウォッチを片手に30秒間でのPRの練習をさんざんやってきました。
ですが、その一方で、どうも東京でのオーディションは福岡の時のように、参加者全員が30秒という面接時間をもらえることは不可能なのではないか? という声もちらほら聞こえていたのです。
あまりにも参加者が多く集まってしまった場合、一人たったの30秒間といえども、たとえば1万人もの人が集まってしまったらどうなるのでしょうか。1万人が30秒間PRを行っていくと、30万秒。つまり、83時間20分、3日半もの時間が必要となってしまうのです!!
私達の耳に入ってきた情報によると、福岡でのオーディションに参加された人数は1000人程度であったそうです。それなら、全員の30秒面接も不可能ではないのでしょうが、この東京・フジテレビの前に集まってきているオーディション参加者の数は余裕で1万人は超えていそうです。
では、一体どのような方法でオーディションを行うのか? 東京でのオーディション参加者は30秒間でPRしたいことを頭に入れつつも、そんな不安で頭がいっぱいでもあるのでした。
1時間半ほど並んでようやく、めちゃイケのHPからダウンロードしたプロフィール記入用紙を受付で見せると、「13時にこちらに集合してください」と、オーディション参加者用のパスカードを渡されます。
受付が終わったところで周辺をうろついていると、何人か顔見知りとも会いました。
昭和ロマン探求家として活躍している穂積昭雪氏、俳優のリカヤ・スプナー氏、そして、自称スーパーアイドルという日野誠氏。
日野さんと私はその昔、テレビ朝日系で放送されていた『銭形金太郎』という貧乏な人達の夢を応援する〜というコンセプトの番組で共演させてもらい、私は作家という夢で、日野さんはアイドルという夢を追いかけながら、いつか貧乏からも脱出しようね! と、誓い合っていた仲なのでした。
アイドルである日野さんは今回、アイドルとして初めてのテレビ番組レギュラーを目指して、ここまでやって来ていたのでした。
ところで、日野さんと話していたら、僕と日野さんでは次の集合時間が2時間以上も違うことが分かりました。他の人達とも話してみると、どうも千人単位くらいでグループを分けて集合させるようです。
一体、めちゃイケ・新レギュラー東京オーディションはどのように行われるのでしょうか?
めちゃイケ新レギュラーオーディションレポート完結編となる次回に続きます!!
(「作家・歩く雑誌」中沢健 山口敏太郎事務所)
参照 山口敏太郎公式ブログ「妖怪王」
http://blog.goo.ne.jp/youkaiou