「浜崎あゆみの結婚発表を紅白前にしていれば多少は第1部の視聴率アップにつながったのでは? 昨年は白組司会の嵐と、紅組出演者のAKB48をやたらと画面に映して視聴者離れを食い止めた。第2部は桑田佳祐の復帰が多大に視聴率に貢献したに違いない」(NHK関係者)
後日、歌手別視聴率が発表されるが、果たして誰がナンバー1の座をつかむのか?
かつては民放局が同時放送し、紅白をおびやかす強力な対抗馬だった格闘技番組だが、昨年はTBSの「格闘技史上最大の祭典・Dynamite!」のみだったが、放送時間が大幅に削られ、午後9時から同11時39分までで、第1部(午後10時50分まで)は2ケタに届かない9.8%で第2部は7.8%。イベントを主催したFEGの谷川貞治代表は自身のツィッターで「視聴率コンマ2足りなかったなぁ。残念。でも、他もあまり変わらないですね。今年は20取ります!」とつぶやいていたが…。
「目新しいカードがまったくなく、柔道五輪金メダリストの石井慧の試合展開も格闘技ファンじゃない層にはウケない内容。PRのためアントニオ猪木を起用したがいまいちだった。根本からイベントを見直さないと20%なんて夢のような話」(格闘技ライター)
ちなみに、同番組の前に放送された「大晦日だョ!全員集合」は5.8%と振るわなかった。
民放でトップだったのは日テレ系「ダウンタウンのガキの使い!!大晦日年越しSP笑ってはいけないスパイ24時」の前半(午後6時半から9時)の15.3%だが、昨年の前半の16.4%に比べてわずかに数字を落とした。
「おもしろいことはおもしろいが、パターンが同じなので年々飽きられてくるのでは? 来年も同じことをやったらまた数字を下げるのは明らか。たしかに、予算のことを考えるとおいしい企画だが」(ある放送作家)
今や「ニュース解説で視聴率が取れる」という希有な存在となったジャーナリストの池上彰氏を起用したテレビ朝日は「そうだったのか!池上彰の学べるニュース大晦日SP」を6時間半にわたって放送したが、前半・後半ともに8%台とまずまずの数字だった。
そして、演歌歌手にとっておおみそかの“年中行事”となったテレビ東京系「年忘れにっぽんの歌」は7.2%と例年とさほど変わらず安定した数字だったが、その後午後9時半から放送された「カンブリア宮殿・大忘年会 もう貧乏はイヤだ!狙うぞ、一発逆転スペシャル」は「そうだったのか!池上彰の学べるニュース大晦日SP」に比べてお堅い内容だったのか1.6%と惨敗。
残るフジテレビは“お家事情”で出演できなくなった妹の小林麻央に代わり姉の小林麻耶が司会をつとめた「奇跡体験!アンビリバボー大晦日SP」を放送。紅白も格闘技も池上ニュースも始まっていなかった第1部(午後6時半から7時)は7.1%と健闘したが、第2部(午後7時から11時45分)は4.2%と大きく数字を落としたが、「このところのフジのおおみそかに関しては『数字よりもコストカット』が合い言葉のようで、ハナから勝負をあきらめている」(民放のバラエティー番組関係者)。
とはいえ、今年のおおみそかも各局のラインナップはさほど変わらないような気がするのだが…。