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2013年 サブカル業界10大ニュース

 2020年に東京で五輪が開催されることなどが決定した今年。もちろんサブカル界でも色々なことが起こった。という訳で、2013年のサブカル界を振り返り、リアルライブが勝手に「印象に残った出来事ベスト10」を選ばせて頂いた。

●10位 アニメ、ゲーム発のアイドルブーム
 去年の10月から放送を開始した『アイカツ』が幼児向けのアニメにも関わらず“大きなお友達”に大ヒット。『電撃G's magazine』誌面上や出演キャストのCDリリースでシリーズ展開をしていた『ラブライブ!』がついに今年の1月から3月までアニメとして放送するなどアイドルアニメが盛り上がりを見せた。
 また、ソーシャルゲームを中心に展開していた『アイドルマスターシンデレラガールズ』も好調。新たなシリーズ展開として今年2月に新規のソーシャルゲーム、『アイドルマスターミリオンライブ!』をスタートさせるなど、二次元界にアイドルブームを巻き起こした。各シリーズの熱狂的なファンはそれぞれ、アイカツおじさん(アイカツ)、ラブライバー(ラブライブ)、プロデューサー(アイマスシリーズ)と呼ばれ、三次元のアイドルオタ顔負けの熱狂ぶりを見せている。各作品とも、まだまだ新企画が進行中とのことで、来年も目が離せない。

●9位 キルミーベイベー再評価
 2012年1月から3月まで放送された同作は、裏番組が有力な深夜アニメだったこともあり、特に際立った話題もなかった。しかし、エンディングテーマの画面上で流れたキャラクターの奇抜なダンス、通称・キルミーダンスが流行。さらに、放送後には、メインキャラ「折部やすな」の声を担当した赤崎千夏の他作品での露出増加などにより、ネットを中心に同作の話題が増加。「キルミスト」といわれるカルト的なファンを獲得した。今年、動画サイトでの再放送が行われるとトップクラスのアクセス数を叩きだした。その人気を背景に新規の映像を収録したベストアルバム発売や、本編のブルーレイBOXの発売までこぎつけるなど、放送直後の不振を考えるとこれはほどの再評価は入れ替わりの激しいアニメ業界にとっては極めて異例の事件といえる。

●8位 ヤマグチノボル死去
 2011年7月から、がんで闘病生活を送っていたライトノベル作家、ヤマグチノボル氏が今年4月に41歳という若さで亡くなった。同氏が執筆した『ゼロの使い魔』はアニメ版が2004年の第1期放送から、期間を置いて4期にも渡り放送され、現在の深夜アニメでのライトノベル原作アニメの人気や、「ツンデレキャラ」浸透に大きな影響を与えた。また、2008年に地上波アニメが放送されて人気が爆発する以前に難航していたメディアミックス企画『ストライクウィッチーズ』の公式ノベライズを2006年から担当。アニメ放送開始までの期間を支えるなど同作への貢献も大きい。ミリタリー関係への知識が高く、元気ならば、おそらく今年のアニメ・ゲーム業界のミリタリーブームにも何らかの形で参加したと思うと残念で仕方がない。

●7位 宮崎駿引退宣言
 アニメ映画『風立ちぬ』の公開後の今年9月、突然の長編アニメーションからの引退宣言。スタジオジブリ発足以来同スタジオを支え、「ジブリアニメ」という一つのジャンルを作り上げた。日本映画の年間興行成績を塗り替えた同氏の引退記者会見には、国内のメディア以外にも、欧米、アジア諸国の取材陣が殺到するなど話題を呼んだ。ファンの人ならよく知っているかもしれないが、これまでにも同氏は引退発言をする度に撤回している。「今回は本気」と発言している宮崎氏だが、今後、本当に復帰はないのだろうか? 来年からの動向に注目したいところ。

●6位 『ガールズ&パンツァー』模型業界でブーム
 2012年の10月から12月まで放送し、今年3月に放送に間に合わなかった2話分が放送された本作。放送開始と同時から戦車を使った競技「戦車道」に美少女キャラが奮闘するという奇抜さが話題を呼び、人気となった。その波は更に模型業界まで波及し、異例の戦車プラモデルブームが起きた。このブームで数年分の売り上げを一気に出したメーカーや、ガルパン特集号で雑誌が完売した模型誌などもあり、アニメの影響力の高さを久しぶりに模型業界に実感させることとなった。今年にはOVAと劇場版制作も決定。まだブームは継続しそうな勢いだ。

●5位 『劇場版 魔法少女まどか☆マギカ 新編 叛逆の物語』ヒット
 10月26日から公開を開始し、映画でもまた論争を呼ぶ終わりかたが話題となり12月には劇場版『けいおん』が記録した興行収入19億円と突破し、深夜アニメの劇場公開アニメ歴代首位となった。現在も全国の映画館で公開されており、『ヱヴァンゲリヲン新劇場版:序』が記録した最終興行収入約20億円を超える勢いだ。劇場配布物の転売のために本編を見ずに劇場に並ぶ人などが問題視された時もあり、今後の動きが注目される。

●4位 『進撃の巨人』大ヒット
 諫山創著で別冊少年マガジン(講談社)で2009年から連載中の本作。単行本発売以降、読者を驚かせる怒涛の展開が口コミで話題となり、今年4月から待望の地上波アニメ放送が開始。心配されていた戦闘描写なども忠実に再現され、原作ファン以外からも注目も集めた。9月の放送終了までに更に新規ファンを獲得し、オープニングテーマを担当したLinked Horizonは紅白出場を果たすなど話題をさらっている。2015年に実写映画の公開が決定。アニメの第2期も未発表ではあるが近い将来当然あると思われるので、まだまだ目が離せない。

●3位 『黒子のバスケ』脅迫事件解決
 去年10月から人気漫画で、アニメも放送中の『黒子のバスケ』に対して、脅迫文などが送られ、ジャンプフェスタやコミックマーケットなどのイベントで同作関連のイベントが中止に追い込まれるなど、大きな事件となった。今年10月以降には同作関連の菓子に毒物を混入したと声明文が送られる事件もあり、実際に回収された菓子からニコチンが検出された。12月15日、36歳の男性が逮捕された。本人は犯行の理由を原作者への嫉妬と語っている。この騒動のおかげで同作に関係するイベントの多くが中止になった。

●2位 アイドル業界初! 恋愛スキャンダルで坊主になった峯岸みなみ
 アイドルといえば「かわいい」というのが、当たり前だが、そんなアイドルが、なんと、“坊主”になった。AKB48の峯岸みなみが、週刊誌で自身の恋愛スキャンダルを報じられたことで、頭を丸めて謝罪した。各スポーツ紙は一面で報道。動画共有サイトから世界中でも話題になった。国民的アイドルとも呼ばれたAKB48の“坊主姿”に激震が走ったが、そんな峯岸もいまでは髪が伸び、新生チーム4のキャプテン。今ではテレビ番組でネタにしている。

●1位『艦隊これくしょん〜艦これ〜』ブーム
 同作は、DMMと角川のコラボで4月にリリースされたパソコンブラウザ専用ゲームで、第二次大戦中に活躍した日本の軍艦を美少女キャラクター化した「艦娘(かんむす)」をコレクションし、強化しながら敵と戦闘し勝利を目指すという内容。リリース当初は一部のアニメ好きのミリタリーオタクにしかしか認知されていなかったが、口コミで6月頃から人気が爆発、8月17日には登録者数が45万人に達し、サーバー増強が追いつかず一時パンク状態に。現在は登録者数120万人を突破している。キャラクターが史実に登場した艦艇ということで、元ネタを調べるファンも増加。第二次大戦中の艦艇を解説した本などが売れるという現象も起きている。アニメの制作も決定しており、来年もこの人気は続きそうだ。

 あくまでこの結果は個人的な感想なのであしからず。来年はどんな話題で楽しましてくれるのだろうか? 今年も勢いそのままでいってもらいたい。それでは皆さんよいお年を。(斎藤雅道)

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