10年ぶりの優勝を果たした埼玉西武は、中村剛也(2002年〜)、栗山巧(2002年〜)の2名が在籍年数トップ。FAやポスティングでチームを去る選手も少なくない中、この両名は共にFA宣言をした上で残留し、今でも変わらずファンの前でプレーを続けている。
シーズン2位から2年連続の日本一を掴んだソフトバンクは、明石健志(2004年〜)が最古参。ちなみに、明石は同僚の和田毅、山崎勝己(オリックス)、寺原隼人(ヤクルト)と共に、残り4名となった“ダイエー戦士”の一角を担ってもいる。
前年5位からAクラスに復帰した3位日本ハムでは、中田翔(2008年〜)、宮西尚生(2008年〜)の2名が該当。かたや主砲、かたやブルペンエースとして、どちらもチームに欠かすことができない選手であり続けている。
4年連続Bクラスとなったオリックスは、岸田護(2006年〜)がチーム一筋を継続中。それまでトップだった金子弌大(2005年〜2018年)が日本ハムに移籍したことで、その座は岸田に移ることとなっている。
前年最下位から1つ順位を上げた5位ロッテは、福浦和也(1994年〜)が最古参選手。今季見事に2000本安打を達成した“幕張の安打製造機”は、全12球団の中でもダントツの在籍年数を誇っている。“球界のレジェンド”と称しても、全く差し支えはない名選手だ。
2015年以来となる最下位に沈んだ楽天は、銀次(2006年〜)、青山浩二(2006年〜)の2名が球団創設2年目から現在まで在籍中。黎明期を知る選手も少なくなってきていることを考えると、この両名はチームにとって非常に貴重な人材であるといえるだろう。
以上が、パ6球団の「フランチャイズプレイヤー」の内訳となっている。前回紹介したセ6球団の選手を含め、彼らには1年でも長く在籍年数を伸ばしてもらいたいところだ。
文 / 柴田雅人