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巨人・高橋由伸監督のストーブリーグ隠し玉は盟友・上原浩治

 大谷翔平、黒田博樹の“新旧スター対決”で盛り上がった日本シリーズも終わり、球界は一気にストーブリーグに突入。注目はリーグ優勝を逃した巨人だ。渡辺恒雄読売新聞グループ本社代表取締役主筆が「由伸の責任じゃない。フロントだ。補強していない。これで勝てと言ったって無理だよ」と高橋由伸監督を擁護したことを受けて、フロント幹部らの動きが活発化した。

 補強ポイントは打線強化だ。今季のチーム打率2割5分1厘は、広島に2分以上の差をつけられての3位。総得点519は広島の684に大きく差をつけられリーグ4位。阿部慎之助、長野久義、村田修一のベテランは下り坂で、首位打者の坂本勇人以外は選手総入れ替えすら想定しているという。
 しかも、先日のドラフト会議では外れの外れで吉川尚輝内野手(中京学院大)を1位指名したが…。
 「(吉川は)即戦力とは言い難い。FAで最低、大物2人をゲットしなければ、ナベツネ代表に顔向けできませんよ」(スポーツ紙記者)

 FA選手はどうだろうか。
 今年FA権を得たのは、野手ではオリックス・糸井嘉男外野手(35)、中日・平田良介(28)、大島洋平(31)両外野手、日本ハムの陽岱鋼(ようだいかん)外野手(29)。投手は西武・岸孝之(31)、DeNA・山口俊(29)など。
 ところが、こちらも状況は芳しくない。糸井は阪神、平田はヤクルト、陽はソフトバンク、岸は楽天が有力で、山口はFA残留が濃厚。残るは大島だが、巨人への評価は低い。'14年にFAで巨人に移籍した片岡治大(元西武)、大竹寛(元広島)がろくな使われ方をしなかったことから敬遠しているのだ。もちろん、野球賭博関連の“もらい事故”の影響もある。

 とはいえ、指揮官の高橋監督は座して死を待つわけにはいかない。来季は3年契約の2年目とはいえ、第1次政権時の原辰徳、堀内恒夫監督は2年目のオフにあっさりクビを切られている。そこで高橋監督がラブコールを送るのが、かつての盟友で、現レッドソックスの上原浩治(41)だ。
 2人は同じ'75年4月3日生まれで、それぞれ'97年、'98年にドラフト1位で巨人に入団。大学浪人した上原が1年後輩となったが、当時から格別仲がよかった。
 上原は今季もプレーオフに登板するなど活躍したが、今オフFAに。レッドソックスをはじめ、複数の球団が興味を示していると言われるが、今季の年俸900万ドル(約9億1000万円)からの大幅ダウンは必至。巨人が食い込む糸口はあると見られる。
 また、上原獲得は読売グループの悲願でもある。来春開催されるWBC日本ラウンドの主催は読売新聞社。巨人選手が中心になって盛り上げることを期待される大会で、「巨人&侍ジャパンの守護神を」と幹部は目論んでいる。

 その上原の助言で、楽天で活躍した米タイガースのケーシー・マギー内野手を狙っているという情報も。さらに、ヤクルトのバレンティンにも食指を動かす巨人。巻き返しが始まる。

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