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テレ朝が民放トップに 今年度2度目の快挙の要因は、黄金期のフジテレビを彷彿?

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水谷豊

 テレビ朝日が週間視聴率三冠王を獲得したことがわかった。今年度に入ってからは二度目となる。三冠王とは、全日(午前6時〜深夜0時)プライム(午後7時〜11時)、ゴールデン(午後7時〜10時)の全時間帯を指す。

 視聴率の三冠王は長らく日本テレビが王者に君臨してきたが、そこにテレ朝が迫っている。テレ朝といえば、かつては日テレ、フジ、TBSに続く民放四番手の地位に甘んじていた。だが、ここ数年は民放2位で日テレを猛追する位置にいる。なぜこれほどの快進撃を続けるのか。

 「テレビ朝日の躍進には、さまざまな要因があるといえますが、なんといってもバラエティ番組の躍進がありますね。現在はいずれも終了していますが、芸人がとにかく体を張り続けた『いきなり! 黄金伝説。』、あの著名人の意外な一面がうかがえる『しくじり先生俺みたいになるな!!』、『帰れま10』を生み出した『もしものシミュレーションバラエティー お試しかっ!』といった名物番組が、テレ朝人気を底上げしたといえるでしょう」(放送作家)

 さらに、バラエティ番組に加えてドラマも好調である。

 「水谷豊主演の人気シリーズ『相棒season17』はすでに人気コンテンツですし、米倉涼子主演の『リーガルV〜元弁護士・小鳥遊翔子〜』も今流行りの法律系ドラマのひとつです。一定のファンを当て込んだ継続視聴を目指すコンテンツと、現在の流行りものをうまくミックスしているのが、テレビ朝日の番組作りのうまさといえるでしょう」(前出・同)

 バラエティとドラマの2本立ては、黄金期のフジテレビが得意とした手法である。ある意味では、テレビ朝日はオーソドックスなエンタメの法則に忠実であるがゆえに、今の地位を築いたといえるだろう。

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