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キャイ談(キャバ嬢+怪談) 第3回 前篇

 今回お話を聞いたのは、錦糸町にお勤めのキャバクラ嬢、Rちゃん。

 「私、昼間は学校行ってるんだけど、クラスメイトの男の子が言ってた話が超怖くて。
 その子、岩手県の出身で、小学校6年の時にホラ、夏休みに転校しちゃう家の子とかいたじゃん。
 そういう子がいて、かわいそうだからって夏休みに教室を借りてお別れ会をしようって話になったんだって。

 それぞれ出し物をやろうってことになって、彼は仲のいい男の子4人で何をやろうかって話をしていたら、誰かが『あの家に入ってそれをビデオに撮るっていうのは?』って提案したんだって。
 『あの家』っていうのは、今でもネットで見れるらしいんだけど、一家全員が殺されちゃって、今は誰も住んでいない空き家のことで。

 本当はもちろん怖くて行きたくなかったんだけど、その年の男の子って強がりたい時期だから、誰も『やめよう』って言えなかったんだって。
 だけどさすがに夜は無理だとなって、真夏の真っ昼間に公園に集合(笑)

 私の同級生の男の子が自分の家のビデオカメラ持って、レポーターみたいな感じで家に入ってコメントしていく形にして、集合した公園から歩いて10分ぐらいのその問題の家に着いたのね。

 それで家の前で縄跳びの持つところをマイクに見立てて『ここがどこだか、皆さんわかりますか? そうです、例のあの家に来ちゃってるんです!』とか煽りを入れて。
 その家の門のところは壊されてて、玄関も取っ手が外されてしまっていて。
 どうやら同じこと考える人が結構いて、学生の肝試しとか暴走族がホテル替わりに使ってたとかそんな噂もあったみたい。

 そしていよいよ家の中に入ってみると、やっぱり何人も土足で家に上がってた足跡があって、外は暑かったけど、中は不気味にひんやりしていて…」

つづく

*写真は本文とは関係ありません
【写真提供】新宿ディアレスト
【記事提供】キャフー http://www.kyahoo.jp/

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