この電話を受けた友人はすぐに駆けつけたが、彼女はすでに自室のベッドの上で死亡していた−−。
殺害された女性は、神奈川県横浜市神奈川区の飲食店アルバイト、河村麻那さん(18)。遺体が発見された翌日の3月13日、神奈川署は“彼氏”だった同市保土ヶ谷区の運送会社運転手、西田猛容疑者(38)の身柄を確保し、河村さんの首を絞めたことを認めたため殺人容疑で逮捕した。
「西田容疑者の供述によれば、12日に神奈川区の部屋で別れ話のもつれから、傍にあったストールで彼女の首を絞め外出、その後戻ると、彼女が携帯電話で助けを求める話し声がした。このままでは警察に訴えられてしまうと考え、再度首を絞めたとのことです」(捜査関係者)
河村さんは1カ月前、西田容疑者が賃貸契約したマンションに引っ越し、半同棲生活を始めたばかり。まさにその部屋で起きた事件だった。
「2人は彼女が勤めていた飲食店で、客と従業員として知り合い、すぐに親しい関係になったそうです。しかし、西田容疑者は妻子持ち。近隣住民は、もともと家族仲も非常に良かったと見ていたほどです。ただ最近は、顔にアザを作った妻が見掛けられるなど、西田容疑者の精神状態がかなり乱れ、DVの噂も流れていた。河村さんと家庭との二重生活が重荷になっていたとも考えられます」(社会部記者)
一方の河村さんは「ちょっと寂しそうで影のある表情をしているが、スレンダーな美人」(店関係者)で、店での客受けは非常に良かったという。
「彼女は身寄りがなく、小さいころは施設で育ったと聞いたことがあります。それだけに、愛情に飢えていたのでしょう。最初は西田容疑者が妻子持ちとは知らなくて、店に度々来ると負担になるからと、彼女が勘定を持っていたこともあります。最近では同棲の生活費も負担していたようです」(彼女の友人)
感情に任せた行動が全てをぶち壊した。