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【週刊テレビ時評】W杯予選の裏で「平清盛」が大河ドラマ史上ワースト平均視聴率をマーク! 「家族のうた」は最低記録更新で幕

 6月3日日曜日、日本中が注目した「2014FIFA W杯サッカー・ブラジル大会アジア地区最終予選〜日本×オマーン」が、テレビ朝日系列で放送された。午後7時30分〜9時35分の視聴率は31.0%(以下、ビデオリサーチ調べ、関東地区)をマークした。今年放送された全番組で、30%を超えたのは初めて。瞬間最高は日本がリードしていた後半の午後9時で36.6%だった。この試合は同時にNHK・BS1でも放送されており、それでもなお30%を超えたのは驚異的だ。

 サッカー中継がこれだけ高い数字を獲れば、影響を受けるのは他局の裏番組。放送が一部または全部バッティングした日本テレビ系列の一連の人気番組は、「ザ!鉄腕DASH!!」(午後7時〜7時58分)が8.6%、「世界の果てまでイッテQ!」(午後7時58分〜8時54分)、「行列のできる法律相談所」(午後9時〜9時54分)はともに12.4%で低調だった。

 なかでも、最も影響を受けたのは、サッカーとガチンコ勝負となったNHK大河ドラマ「平清盛」(松山ケンイチ主演=午後8時〜8時45分)か。前週(5月27日)は女子バレーのロンドン五輪予選最終戦とぶつかり、過去最低の10.2%に落ちた同ドラマ。3日は前週に次ぎ2番目に低い11.0%に終わった。かろうじて最低こそ免れたものの、これで全22話の平均視聴率は14.0%となり、大河ドラマ史上ワーストの平均視聴率だった「花の乱」(94年=三田佳子主演)の14.1%を暫定ながら下回り、不名誉な記録を樹立。今後も低水準で推移するようなら、暫定ではなく全話で、大河史上ワーストの平均視聴率となる。

 また、3日の同ドラマは関西では9.2%で、初の1ケタ台となった。関西ではサッカーの視聴率は26.6%と関東よりかなり低く、同ドラマ自体の関西での関心の低さを露呈する形となった。

 TBS系列「ATARU」(中居正広主演=午後9時〜9時54分)は、サッカー中継を意識して、放送開始時刻を午後9時20分からに遅らせて、その影響を最低限にとどめる作戦に出た。その効果か、14.7%と前週(5月27日)の13.5%から上昇した。

 低視聴率のため、全11話予定のところ、8話で打ち切りとなったフジテレビ系列「家族のうた」(オダギリジョー主演=日曜日午後9時〜9時54分)最終回(3日)は3.4%で終え、全8話の平均視聴率は3.9%となった。これで、00年以降にプライム帯(午後7時〜11時)に放送された民放地上波(テレビ東京除く)の連続ドラマのなかでは、最低の平均視聴率だった03年1月期の日本テレビ系列「メッセージ」(真中瞳主演)の4.4%を下回り、最低記録を更新して幕を閉じた。

 その他の番組では、母親の生活保護費受給問題で渦中の次長課長・河本準一が生出演した、5月29日火曜日放送の日本テレビ系列「火曜サプライズ」(午後7時〜7時56分)は、16.3%の好視聴率をマーク。前週(同22日)の11.7%から大きく上げ、視聴者の関心の高さを示した。
(坂本太郎)

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