−−“歌ネタ”では、ピンになって初のテレビ生出演にして初優勝だったそうですが、緊張しましたか?
「観ていただくとわかるんですけど、ガッチガチで、テレビに出ちゃいけない人の顔になってます(笑)。当日は、機材トラブルがあって、僕の出番が20分ぐらい変わったんですけど、あれで開き直って、リラックスできたのは大きかったですね。(優勝した瞬間は)ビックリして、ビックリしすぎて、まだ涙が出ていない。どっかのタイミングで実感がわいて、遅くなってから、ポロポロ出てくるんじゃないかなって思うけど」
−−当日の審査員で志村けんさん、後日に出演した関西のローカル番組『痛快!明石家電子台』(MBS系)で明石家さんまさんの前で、あの優勝ネタを披露しましたね。
「ネタはいいんですけど、しゃべりが怖いですね。さんまさんとのやりとりは、ヘビに睨まれたカエルで、普通に会話できませんでした。ほとんど使われてないんじゃないかって思います、ぜんぜん跳ねなかったんで。小島(よしお)と一緒に出たんですけど、帰りの新幹線では、ミッチリ反省会。傷のなめ合いです(笑)」
−−その小島さん、かもめんたる、脚本家に転身した森ハヤシさんとは、お笑いユニット・WAGEの元メンバー。今振り返って、いかがですか?
「当時は、お互いが変に気を使ってたようなところがあって、作家さんからも、『チームなのに腹を見せあってない感じがする』って言われたことがあるんです。それが今はバラバラで活躍して、お互いが刺激を受けあってるなかで、今の5人の関係が成熟したというか、イイですね。今でも小島が発起人になって、年に2回は集まってますよ。壮行会もやってくれましたし」
−−元パートナーがどんどん売れていく現実を目の当たりにするのは、正直ツラかったんじゃないかと思いますが…。
「正直、自分は時間がかかるだろうなって思ってたというか。解散してひとりになったときも、特別落ち込んだりはしなかったんですけど、かもめんたるが『キングオブコント』で優勝(13年)した翌日、いろんな人から「大丈夫! お前も必ずクルから」とか、「俺はお前がいちばんおもしろいと思ってる」って、励ましのメールがいっぱい届いて。あれ、みんな俺が落ち込んでると思ってんのかなって(笑)。それがプレッシャーになったこともありましたけど、でもまさか、かもめんたるが優勝して1年で、自分も結果を出せるなんて、思ってなかったですね」
−−今後の目標や夢を聞かせてください。
「“紅白歌合戦”! 白組の出場歌手として、出たいです。一応ミュージシャンとしての活動もしてるんで。まぁ、僕のなかでも、事務所としても、位置づけの葛藤はあるみたいですけど。芸人・ミュージシャンという垣根を取っ払った感じで、舞台で歌うエンターテインメントの人となれば…っていうのが、夢かなぁ」
【プロフィール】‘79年7月生まれ、ネパール王国出身、千葉県柏市在住。サンミュージック所属。WAGE解散後の06年から、現在の芸名に。音楽ユニット・BIG JUHNとしても活動中。ラジオFM NACK5『手賀沼ジュンのウナンサッタリ・パンツ』(土曜25時〜30時)にレギュラー出演中。
Twitter https://twitter.com/BIG_JUHN
ホームページhttp://www.tega-juhn.com/
(次回は10月最終週に更新)