前走の天皇賞・秋は、レコードをコンマ8秒更新する1分57秒2で優勝。淀みないペースが向いたこともありますが、さすがは天才・武豊ジョッキー。課題の折り合いもピタリとついて、ゴーサインがかかると素早く反応。ディープスカイとの追い比べを制し、前で粘るダイワスカーレットを“2センチ”捕らえました。
今春のドバイデューティフリー4着後は、安田記念Vをはじめ、東京で4戦4連対。確かに他世代のダービー馬や勢いのある牡馬も参戦してきますが、今のウオッカにはとてつもないパワーを感じます。何より、東京との相性の良さは抜群。このコースなら持っている力をフルに発揮してくれると信じています。
気になるのは前走を激走した反動ですが、中間は従来通りに坂路で黙々と乗り込まれてきました。もし疲れがあったら、1週前に800メートル51秒台の時計を出すことはできないでしょう。ここが今年の最大目標。GI5勝目を挙げ、来年は世界をまたにかけ旅立ちます。