実をいうと、オレ自身はインターネットというものには全然詳しくない。最近でこそ携帯のメールくらいは使えるようになったものの、最初の事件を起こした後、2ちゃんねるでお祭り騒ぎとなり、オレが「神」扱いされていたというのも後になって知人から教えてもらったくらいだ。
そんなオレなのだが、刑務所から出所してからは何かとネットの力に助けられている。まず公式ブログを立ち上げたところ、開設初日で一気に100万以上のアクセスが集中してサーバーがパンクしてしまった。これにはネットの影響力のすごさを思い知らされた。でもそのおかげでネット関係のお仕事などがブログ経由で入ってくるようになり、zoomeという動画配信サイトではネット番組「田代まさしのお久しブリーフ」をやらせてもらっているし、ニコニコ生放送に出演した時には1時間弱の生放送中に14万件以上ものコメントが投稿されたらしい。
最近は地上波のテレビ局も、若者のテレビ離れや業界全体の不況などで大変そうで「面白い番組がない」などとよく言われているが、一方ネット番組で若者たちがこれほどまでに熱狂しているのはなぜだろうかと思う。
もちろん地上波とネットでは予算など比べものにならないので、地上波での作り込まれた番組というものにも魅力は感じているが、もっと視聴者と近い距離でコミュニケーションできるネット番組というものも面白いなと思いはじめている。まだまだオレが地上波に復帰するのは難しそうだけど、なんとなくこのまま地上波に出られなくてもやって行けそうな気さえしてきている。