元ロッテの豪腕投手は始球式前、「石原知事相手で投げづらいが、プロ野球OBとして速球勝負したい」とまさかのガチンコ投球を宣言。慌てた知事は「村田さんの“マサカリ(投法)”でぶん殴られるんじゃないかと戦々恐々としている」と述べつつも、スタンドの観衆に「俺は必ずホームラン打つからな!」とリップサービスしたのがまずかった。
村田氏は投球練習から本気モード。捕手・古田敦也氏(43)のミットめがけて速球をズバズバ放り込んだ。知事の打撃指導を務めた王貞治氏(69)は「ボールをよく見て強くたたいて」などとアドバイスしたが、内角をえぐる剛速球に「俺はもう少し長生きしたい。アウトサイド、アウトサイド」(知事)とたまらず外角球を要求。1球勝負は、高めの速球に完全に振り遅れた。
村田氏は本紙に「手抜きはダメだ。球速? 120〜130キロぐらいかな。いいスイングだった」と話した。(高)