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キャンプ中盤も話題無し補強無しの阪神 一発逆転トレード画策か?

 阪神キャンプの目玉は、レジェンドの江夏豊氏(66)の臨時コーチのみだったと言っても言い過ぎではない。キャンプ観戦者はもちろん、報道陣の数も例年に比べて少ないという。
 「江夏氏を臨時コーチに招聘した最大の目的は、“トラ魂”を伝授してもらうためでした。阪神の新人、若手は伝統球団による過度の注目と期待で自分を見失い、素質を開花できずに終わってしまう。そのためにはどうすればいいのか、それを江夏氏に伝授してもらいたかったんです。技術的なアドバイスも加わるとしたら、そこに越したことはありませんが」(在阪メディアの一人)

 臨時コーチ最終日の2月8日以降、阪神キャンプの様相はガラリと変わった。張りつめてきた独特の緊張感がなくなったと言っても大げさではない。江夏氏の存在感も再認識させられたが、挙げ句の果てにはこんな言葉も聞こえてくるほどだ。
 「阪神には話題の新人がいるわけではないし、オフの補強は全敗。見どころがなくなった」

 逆に関係者の中には、「むしろ、好都合。選手も練習に集中できる」といった強がりを言う者もいるそうだ。しかし、阪神としてはそのまま大人しくしているわけにはいかないはずだ。
 「先発タイプの投手をトレードで補強しようと、水面下で動き回っています。おそらく、同一リーグのセの球団はもちろん、パ・リーグにも計算できる先発投手を出せるチームはありません」(ベテラン記者)

 阪神がこのトレードを成功させれば、一気にキャンプ中の話題の主役になることも不可能ではなさそうだ。
 「正捕手の大野が故障で出遅れて、捕手不足に陥っている日本ハムとは、話し合いの余地が残っています。ほかに現実的には話ができる相手は楽天。元監督だった星野仙一SDに頼み込むしかない」(同)

 阪神の昨季の観客動員数は268万9593人で、巨人に次ぐリーグ2位。カープ女子で一大旋風を巻き起こし、球団史上最多の観客数を集めた広島でさえ、200万人台に届いていないことを考えれば大健闘だが、前年比で3%ダウンしている。悲しいかな、いまの阪神は優勝戦線に食い込まなければ、ファンは許してくれない厳しい状況に置かれているのだ。
 「その図式は作ったのは、阪神監督時代の星野SDです。大型補強でオフの話題をかっさらい、その勢いのままキャンプに突入し、新戦力で開幕ダッシュを掛ける…。今年の阪神の戦力は前年よりもむしろ落ちている。広島、ヤクルトは補強に成功しており、現有戦力の底上げというより、よほど頑張らないと、優勝戦線にも絡めないでしょう」(プロ野球解説者)

 だとすれば、多少の出血は覚悟しても先発タイプの投手をトレード補強すべきである。
 「星野時代が球団経営でプラスだったと聞かれれば、必ずしもそうではない。補強費でチーム総年俸が上がりすぎてしまった」(前出記者)

 球団創設80周年を迎える阪神の話題がOBの指導だけでは寂しい。シーズン中の話題や観客動員のことを考える意味でも、トレードで戦力補強を狙って一発逆転。そう考えていても不思議ではない。

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