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山口敏太郎の癒しのスポット巡り! 首都圏に白鳥が飛来する場所がある

 白鳥の飛来地と聞くと、新潟県や東北などの地方都市を連想してしまうものである。だが、首都圏にも白鳥が飛来する場所があるという事実を、皆さんはご存知だろうか。

 なんと、千葉県本埜村に位置する何の変哲もない水田に、毎年11月から2月まで白鳥が飛来するというのだ。この話を聞いて、筆者は早速現場に急行した。

 すると確かに、水田の中に羽を休める白鳥がいるではないか。数にして約40羽ほどが、身を寄せ合って寒さを凌いでいる。現地の人たちから話を聞くと、朝8時と夕方4時の2回、定期的に餌付けをしており、人間にも慣れた白鳥たちは水を張った水田で泳ぎ、隣の乾燥した田んぼでは羽を休めているという。

 なぜ、このような不思議な光景が見えるようになったのであろうか。事の発端は、平成4年に農業用排水路工事のために、一時水田に水を溜めていたところ、6羽の白鳥が舞い降りたことから始まる。当時その場に偶然居合わせた千葉県鳥獣保護員の出山光男さんが、餌を与えようとしたが失敗、以来半月に渡り、朝8時と夕方4時に同じ服装で出かけ餌付けを行い、3年目にしてようやく成功した。しかも、水田の持ち主であった増田邦夫さん、本橋源嗣さんも、快く白鳥のために土地を提供してくれ、毎年定期的に白鳥たちが飛来するようになったという。平成7年には「本埜村白鳥を守る会」が発足し、現在では井戸を設置し、地下水を張って白鳥を迎え入れている。ちなみに今年度の飛来数は1000羽を超えたらしい。首都圏における貴重な白鳥の飛来地として、ぜひ保護し続けてもらいたいものだ。

 なお、2月まで白鳥は水田にいるはずだが、故郷のロシアに帰ってしまう可能性も否定できない。また、白鳥を見学する場合は大きな声を立てたり、犬や猫などペットを連れて近寄ると白鳥が怖がるので、細心の注意を払ってもらいたい。

(山口敏太郎)

参照 山口敏太郎公式ブログ「妖怪王」
http://blog.goo.ne.jp/youkaiou

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