また、兵庫県警は同日までに、覚せい剤取締法違反(譲り受け)容疑で、島村元巡査を追送検した。容疑は1月末、兵庫県神戸市内で知人から覚せい剤を譲り受けた疑い。当時の伏見署長(59)や、府警本部通信指令課の警部補(51)ら計4人は、監督責任を問い本部長注意などとした。
島村元巡査は乾燥大麻を自宅に隠し持っていたとして、4月12日に兵庫県警に大麻取締法違反(所持)容疑で、逮捕されていた。
自宅からは乾燥大麻や吸引用パイプのほか、覚せい剤のような白い粉末が付着したポリ袋約30個を押収されていた。
別の覚せい剤取締法違反事件の捜査で、神戸市内の30代の男が、「(島村元巡査に)覚せい剤を売った」と供述し、島村元巡査の自宅や伏見署などを家宅捜索していた。男とは警察官になる前からの知人だった。
調べに対し、島村元巡査は大学在学中から大麻を使用し、覚せい剤も採用前の26歳から使っていた。警察官の採用試験を受けるため、07年にいったんやめ、08年3月に採用された。10年1月に京丹後署から伏見署に異動後に、再び、大麻、覚せい剤の使用を開始した。「忙しくてストレスがあった」と話している。
山根弘行首席監察官は「警察官としてあるまじき行為。厳正な人事管理と職務倫理教養を徹底する」とコメントした。
現職警察官が薬物に手を出すなど言語道断の行為。島村元巡査の場合、一度やめたとはいえ、採用前にも使用していたわけで、そもそも警察官を志願するべきではなかったようだ。
(蔵元英二)