そもそもジャニーズ事務所のタレントは、1980年にデビューした近藤真彦にはじまり、デビューシングルが初登場第1位になるのが慣例だ。ところが、SMAPが91年9月に発売した1stシングル『Can't Stop!! –LOVING-』は、まさかの2位。その後も鳴かず飛ばずの状態が久しく続き、初めて1位をゲットしたのは、デビューからおよそ3年後。12枚目のシングル『Hey Hey おおきに毎度あり』(94年3月)だった。
その後は、バラエティ番組を中心に活動して腕を上げていき、破竹の快進撃を遂げていく。98年1月に発売した『夜空ノムコウ』が初のミリオンヒットとなり、162万枚を売り上げた。続く、00年8月の『らいおんハート』は、作詞を野島伸司が手掛けたことも話題になって、150万枚以上をリリースしている。
そのおよそ3年後の03年3月には、永遠に歌われるであろう名曲『世界に一つだけの花』が誕生。振り付けをKABA.ちゃん、作詞・作曲・編曲を槇原敬之が担当して、初のダブルミリオンを達成。じつに258万枚を売り上げ、SMAP最大のセールスとなった。
SMAPが国民的アイドルと呼ばれる理由を確固たるものにしたこの1曲は、文部科学省検定済みの高等学校の音楽の教科書に掲載。小・中学校の教科書にも載っている。
ここ数年は、後輩の嵐に後塵を拝すセールス面だが、刻んだ記録は偉大なものばかり。次週では、彼らが10代のころに刻んだ驚きの挑戦を紹介していこう。