ついこの間TBSで毎日午前中に「ヒーロー」というドラマを放送していたので、見ていた人も多いと思うが、その最終話のちょっと前、主演のイ・ジュンギのケガのニュースがネット上に流れた。韓国のエンタメニュースなどによると、イ・ジュンギはソウル国立ヘオルム劇場で「生命の航海」というミュージカルのリハーサル中、舞台装置に額をぶつけて額を切り、大ケガを負った。病院に運ばれ50針を縫う施術を受け、安静を勧められたが“ファンと約束した公演だから必ずしなければならない”と、公演会場に救急車を待機させて公演を強行。その後再び病院に向かって傷の消毒を終えたが、翌日の公演は無理を避けてお休みしたという。
徴兵のある韓国でミュージカル「生命の航海」に出演するイ・ジュンギの肩書きが国防弘報院の広報支援隊員(芸能兵士)とある。人気スターの彼は徴兵先で基礎的な軍事訓練を終えた後は広報支援隊員として、将兵らの慰問イベントに参加したり、今回のようなプログラムに参加する事になっていたようだ。この後も隊員としての活動はしばらくつづくらしい。
2005年韓国映画『王の男』で、中性的な踊り手を演じ日本でも大ブレイクした韓流スター、イ・ジュンギ。『フライ・ダディ』(2006年)では、日本では岡田准一(V6)が演じた高校生にして最強の格闘トレーナーという役を魅力的に演じた。少女のように細かったこの2本の作品がマックスという人も多いが、その後イ・ジュンギ様は韓流スターらしく身体を鍛えマッチョでタフな男にイメージチェンジ。ハードボイルドタッチの『犬とオオカミの時間』や時代劇『一枝梅』など、ドラマもヒットさせた。無名だった頃に出演した『ホテルビーナス』(チョ・ナンカン=草なぎ剛主演)、宮崎あおいと共演した『初雪の恋 ヴァージン・スノー』、など日韓合作映画で日本人との共演作も多い。
まるでマンガの登場人物みたいな切れ長の美しい目と、真っ白な肌にさくらんぼみたいな唇。神秘的な美しさと妖しさを兼ね備えたイ・ジュンギ様。怪我した当日無理して舞台に立ったのは、国を代表する名誉な仕事だったからかもしれないが、危険な軍事訓練とは全然関係ない事故で大ケガをしてしまった。実は舞台というのは今回のように暗転後セットにぶつかったり、柱が倒れてきたり、「せり」から落ちたり、芸能人にとっては戦場とも言える危険な場所。過去日本でも、有名芸能人がせりから落下して骨折したり、装置に衣装が絡まって死亡するなど事故も起きている。
美しすぎる韓流スター、イ・ジュンギ様。額の傷あとは心配だけど、ひとまず脳や命には別状ない模様。ドラマではタフ・ガイでもそこは普通の人間。十分注意が必要なのだ。(コアラみどり)