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芸能 2007年09月26日 15時00分
奥田民生 北京五輪・野球日本代表の公式応援ソングを歌う
人気アーティスト・奥田民生(42)が来年の北京五輪でメダル獲得を目指す野球日本代表の公式応援ソング「無限の風」(11月21日発売)を歌うことになり25日、都内で記者発表が行われた。 広島ファンとして知られる奥田は、作詞、作曲、歌を担当。「大それた仕事をさせていただき、非常にやりがいがありました。野球はチームプレーだが、瞬間瞬間に孤独の多いスポーツだと思う。そんなことを思いながら作りました」。 同席した星野仙一監督(60)には「世界で堂々と戦ってほしい」とエールを送り、星野監督は「嵐も逆風も突き破れという激しい励ましの歌。のっていける」と曲の出来栄えに満足そうだった。【写真】代表のユニホームを着て星野仙一監督(右)と握手を交わす奥田民生
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芸能 2007年09月26日 15時00分
CM契約料ランキングに見る女優たちの栄枯盛衰
今週発売の「週刊現代」に掲載された男女別のCM契約料。女優部門では相変わらずトップの吉永小百合を筆頭に仲間由紀恵、篠原涼子、沢尻エリカ、長澤まさみなど旬の女優が上位にランクインしている。しかし、時代の移り変わりのせいか、かつて「CM女王」の呼び名をほしいままにした藤原紀香、飯島直子、山口智子の名前はすっかり消えてしまった。 同誌によると、女優部門では1本あたり1億円の吉永小百合がトップ。「業界の掟で、ギャラは小百合の1億を超えないようになっています」(大手広告代理店関係者)というが、同部門10位で2500万円の田中麗奈、木村佳乃までがとりあえずランク入りしている。 「小百合は別格の“絶対女王”ですから、実質的な現在のCM女王は2位で1本7000万円の仲間由紀恵。現在10本のCMに出ていますから、単純計算で7億の稼ぎ。彼女を起用すればどれもヒットし話題になるので、来年はまたギャラがアップしそうです」(同) 続いて、6000万円の篠原涼子、5500万円でプロゴルファーの宮里藍、長澤まさみ、5000万円で沢尻エリカ、伊東美咲、松嶋菜々子らが続くが、お笑いタレントの陣内智則との“結婚ご祝儀”でCM出演が激増した藤原紀香の名前は見あたらない。 「事務所が“薄利多売”に方針転換したため、どんどんCMが入った。一時期は6000万円とも言われていたのに、2500万円以下とは大幅な値下げ。ただ、人気は上々なので、来年以降はこのままだと再びギャラも上がるはず」(芸能プロ関係者) 缶コーヒーのCMの“癒やし系キャラ”で大ブレークした飯島の名前も見あたらない。 やはり、元ホストとの交際に入れ込んだあまり、評価はガタ落ちだという。 「あれだけ派手に報道されては、彼女を使いたいというクライントはなかなかいません。現在はスポーツクラブのイメージキャラクターをしていますが、今年でおしまいでしょう」(同) そして、「イオン」のCMでしか見かけることがなくなった山口はかなり厳しい現状だという。 「かつての彼女だったら、事務所がNGを出したであろう、CMの作り。それを受けるということは、のどから手がでるほど仕事がほしいのでしょう。ドラマのオファーも激減。ここをどう乗り切るかが、女優生命の分かれ目」(同) ランク入りはしていたものの、来年には消えそうな女優も目につくようだ。 「田中麗奈、江角マキコ、深津絵里あたりは勢いが全くなく、そのうちCMもなくなるでしょう。事務所もそれなりの対策を練るべきです。まあ、いくら上位にいても、爆弾級のスキャンダルがあればおしまいですが」(別の広告代理店関係者) どうやら、別格の吉永小百合以外はウカウカしてられないようだ。
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スポーツ 2007年09月26日 15時00分
ハッスル モンスター・ボノの意外な弱点発覚!?
高田モンスター(M)軍のアン・ジョー司令長官、島田二等兵が25日、都内のPRIDE道場で会見。ハッスル10月シリーズ「ハッスル・ハウスvol.29&30」(10日、16日、ともに東京・後楽園ホール)の一部対戦カードを発表した。22日の大阪大会で遺恨がぼっ発した天龍源一郎との遺恨清算マッチが決定したモンスター・ボノだが…。 「ハッスル・ハウスvol.29」で、ジャイアント・バボ&大谷晋二郎と組み、崔領二&坂田亘&天龍組と、「ハッスル・ハウスvol.30」ではバボと組んで、RG&天龍組と対戦することが決定したボノ。この日はモンスター幼稚園の帰りに、同道場に顔を出し、生後間もない赤ちゃんらいく微笑ましい満面の笑みをたたえていた。 しかし、天龍のパネルを見るやボノの表情は一変。おしゃぶりを落とし「天龍ーッ!!」とわめき散らした。なだめようと二等兵がおやつの寿司を差し出すも「寿司、嫌い」とパネルに寿司を押しつけてたたき割る。慌てたM軍はイン乳を用意。ようやく事態は収まった。 突如暴れ出したボノは一体どうしたのか。M軍関係者は「寿司を見て天龍が経営する『鮨処しま田』を連想したみたいです。9・22の大阪大会でもインリン様に近づこうとした裏切り者の天龍を相当嫌ってましたから。母親を取られたくないという気持ちが強くて、まだまだ親離れできないみたいです」と推測した。 一方、会見の模様を陰から偵察していたハッスル(H)軍関係者は「もしかしたら寿司攻撃はアリかもしれない。イン乳が切れると変に暴れ回るし、イン乳を取り上げることで勝機が見いだせるかも」とボノ攻略の糸口を見いだした様子だった。 天龍を挑発するつもりで会見場に呼んだつもりが、M軍は意外な形でボノの弱点を露呈してしまった。H軍完全壊滅計画に暗雲が立ち込めてきた。
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スポーツ 2007年09月26日 15時00分
K-1MAX 佐藤嘉洋に新エースの自覚か、初代王者をKO予告
「K-1ワールドMAX2007〜世界一決定トーナメント決勝戦〜」(10月3日、東京・日本武道館)に出場する佐藤嘉洋が25日、都内のスクランブル渋谷で練習を公開し「相手をぶっ壊すつもりです」とMAX初代王者に破壊宣告。これまでにないKO予告をぶっ放した佐藤にエースの自覚が芽生えたようだ。 準々決勝で昨年9月の「世界王者対抗戦」のリベンジを果たすべくアルバート・クラウスと対戦する佐藤。この日、3分2Rのスパーリングでハイ、ロー、ヒザなど蹴り主体の攻めを見せ「今回は距離を取らずに、リスクを背負って前に出ます」「流れの中でKOで倒すつもりです」などとこれまでにはなかった超攻撃的な発言を連発した。 心境の変化について佐藤は「魔裟斗やブアカーオの試合を見て、会場の声援が大きくてMAXを背負ってるんだと思った」と激白。さらに佐藤陣営から「心を折ることも大事だけど、倒すことも重要だと思い始めたんじゃないですかね」という声も聞かれた。 「今回はMAX日本代表として戦いたい」とエースの自覚が芽生えた佐藤。虎視たんたんと初優勝を狙っている。
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スポーツ 2007年09月26日 15時00分
ノア 丸藤正道が9・29大阪決戦に向けて新技を開発
プロレスリング・ノアの丸藤正道が25日、米国遠征から帰国し成田空港で会見。9・29大阪府立体育会館大会での三沢光晴とのGHCヘビー級王座決定戦に向け、米国で得た新技投入を予告した。 オフの間にも米国遠征と大忙しの丸藤だが「武道館でのリーグ戦制覇から、体調、試合勘ともに最高」と米国で充実した時間を過ごし、仕上げに余念がないことを明かした。敗れはしたがWLWヘビー級王座に挑する戦など、三沢戦に向けて米国マットで得たものは大きかった様子で「向こうで得た新技?ちょこちょこありましたよ。そのままパクるのはプライドが許さないので、研究して使う。具体的には内緒」と対・三沢用の秘密兵器の存在を口にした。 丸藤は三沢に対して最後まで強気の姿勢を崩さず「対策を錬るのはオレじゃなくて三沢さんの方でしょ」と王者を見下ろすように痛烈なひと言を放ってみせた。 新たな必殺技を引っさげて丸藤が新時代の扉をこじ開けるか。
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スポーツ 2007年09月26日 15時00分
郷野聡寛 UFC参戦決定で郷野が秘めるもう一つの野望
PRIDEウエルター級を主戦場に活躍してきた郷野聡寛(GRABAKA)が25日、都内のジムで会見を開き、UFCへの参戦決定を発表。現地時間11月17日に米ニュージャージー州ニューアークで開催される「UFC・78」でデビュー8戦8勝、身長193cmの20歳の新鋭タンデム・マックローリーと対戦する。オクタゴン出撃を表明した郷野は、米国でのブレイクに並々ならぬ闘志を燃やす一方で、胸の内にはもう一つの大いなる野望を秘めている。 アゲ♂アゲ♂な日本男児がオクタゴン出撃だ! 直径50cmは雄に超える特大アフロヘアに、これまたジャンボなサングラス、真っ白なスーツに真紅の開襟シャツ。なぜか襟元には鳥の羽をあしらい、DJ GOZMAスタイルで会見の場に姿を現した郷野。昨年大みそかの近藤有己(パンクラスism)戦以来の試合決定に頬は緩みっぱなし。 夢にまで見た米国進出。元々が野球少年だった郷野はベースボールの本場アメリカに人一倍思い入れが強い。PRIDE復活のメドが立たず「ホントは慣れたPRIDEでやりたかった」と胸中は複雑だが、UFC4試合の参戦オファーが舞い込み断る理由はなかった。郷野は「ジャパニーズセンセーションを巻き起こす」と早くも闘志満々だ。 昨年大みそか「男祭り」での近藤戦で右拳の骨折、右腕のじん帯損傷、右手首の軟骨損傷のケガを負ったが、およそ半年で完治。その後順調にトレーニングを積み「今までで一番コンディションがいい」と豪語。今回は77kg契約のウエルター級とあって、PRIDE時代のウエルター級(83kg未満)よりも軽い体重での試合となるが「これが適正かな、と」と余裕で語る。 これまでPRIDEではDJ OZMAとの共演など入場パフォーマンスにも力を込める郷野。常々から「試合50%、トーク25%、入場25%」を身上とするだけあって初の米国進出に向け入場パフォーマンスにも敢行する予定。あくまで郷野は「オンリーワンを目指す」と自分のスタイルを米国に逆輸入するつもり。自らをさらけ出し、米国での大ブレイクというアメリカンドリームを成し遂げようと目論んでいる。 そんな郷野はリング外でも「オンリーワン」を貫くことを宣言している。昨年開催されたPRIDEウエルター級GPでは優勝を条件に、PRIDEガール(ラウンドガール)をモノにすることをぶち上げていた(結果は準決勝敗退でご破算)が、UFCでも狙うはラウンドガールのゲットだ。 UFCガールといえば、PLAYBOY誌にもグラビアが掲載される超絶美女集団。極小コスチュームに魅惑の肢体を包み込むグラマラス軍団とあって超難敵だが「外国人は未知の領域。でも飛び込んでいきますよ」と玉砕覚悟の“カミカゼ精神”でUFCガールを撃墜するつもりでいる。 野球少年だった郷野が格闘技の世界に飛び込み、今まさにアメリカンドリームを手にしようとしている。尊敬する大リーグ、シアトル・マリナーズのイチローのように夜の打棒でヒットを連発できるるのか、オクタゴンでの郷野の活躍いかんに懸かっている。
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レジャー 2007年09月26日 15時00分
遠い記憶 羽田競馬場の歴史(1)
現在、東京国際空港(羽田空港)となっている場所が、昭和の初めごろに、競馬場として使われていたことをご存知であろうか。 東京において、最初の地方競馬は羽田で行われた。羽田競馬は愛馬組合、荏原郡馬匹組合が主催の下、1927(昭和2)年、7月15日から4日間、蒲田区羽田町入船耕地(現在の大田区東糀谷・羽田中学校のあたり)に約6万坪(約20万平方メートル)の土地を借り受け開催された。 しかし、京浜電気電鉄が穴守線(現在の京浜急行・空港線)に臨時停車場を設けることによって、“入船耕地の競馬場”は開設後、約1年半で閉場に追い込まれる。羽田競馬場はその後、近隣に場所を移すわけだが、羽田の競馬史には公式な記録が記されていないものもあり、旧穴守稲荷神社(現在の羽田空港の敷地内)北側にも、自転車競走場と合わせ、開設されたことがあるといわれている。 話は戻り、最初の開催が行われた27年7月からわずか1カ月後の8月、農林、内務両省から地方競馬規則が配布されると、東京府内の馬匹畜産組合9組合が集い、「東京府馬匹畜産組合連合会」を組織し、会長には平家廣義東京府知事が就いた。 東京府馬匹畜産組合連合会では、新競馬場の建設を計画し、江東洲崎埋立地が建設地に決定した。この江東競馬場は、27(昭和2)年、秋季と翌春季の2回にわたり、城南畜産組合主催の下、開催されたが、収支は大幅な赤字となり、失敗することとなった。 こうした事情を受け、競馬は再び羽田に戻ることとなり、28(昭和3)年12月に、再度の羽田競馬が開催された。 ※参考文献=大井競馬の歩み/大田区の近代文化財/写真でみる郷土のうつりかわり
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レジャー 2007年09月26日 15時00分
スプリンターズS 夏の女王がさらに上昇 サンアディユ 仕上がり絶好
今週は秋のGIシリーズ第1弾「第41回スプリンターズS」(芝1200m 30日)が、中山競馬場で行われる。注目は芝に転向してから3戦2勝のサンアディユ。特に前走のセントウルSでは早め先頭から直線で5馬身差引き離す圧勝劇だった。この勝利で陣営の自信度も急上昇、スプリント界の天下取りへと野望はふくらんだ。 スピード競馬ならどの馬にも負けない。前走のセントウルSで5馬身差の快勝を飾ったサンアディユに、音無師は絶対的な信頼を置く。 「前半の3Fを33秒台のハイペースで行って、よく我慢してくれた。あれでひとつわかったのは阪神のようなスピードの出る馬場が得意だってこと。その意味で今の時計の出る中山は歓迎だね」 先週の中山で行われた3歳未勝利戦は1分8秒4の好時計で決着。芝ではわずか3戦のキャリアで「未知数な面が多い」としながらも、師はこの高速馬場に対しては自信を見せる。 体調面での下地も整った。長距離輸送だと減る馬体が前走の阪神では輸送距離が短かったこともあって、18kg増とプラス体重となった。 「北九州記念では新潟、小倉と2度の長距離輸送が続いて目に見えない疲労があった。前走では逆に大幅な馬体増だったけど、成長分もあって太くなかった。使った後の回復も早く、本当にいい感じの体つきになっている」 すでに7月から夏を3走して迎える大一番だが、体調面での不安はない。むしろ今夏の勢いそのままに迎えるGI戦となった。 「前走は自分でレースをつくって、突き放す強い内容だった。今回もうまく流れに乗れれば必ずチャンスはある」 夏の覇者が胸を張ってGIの舞台へと立つ。 【最終追いVTR】生野騎手を背に坂路入り。実質的な追い切りは先週に済ませているため、直前は終始、馬任せとなったが、それでも51秒6の好時計。馬体もほどよく引き締まり、デキは絶好だ。
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レジャー 2007年09月26日 15時00分
スプリンターズS アストンマーチャンが復活ののろし
進化と真価を発揮するのは、これからだ。秋はスプリント路線に的を絞ったアストンマーチャンが「第41回スプリンターズS」(GI 中山芝1200m 30日)でGI奪取に挑む。前走の北九州記念(6着)は荒れた馬場と展開に泣かされた。その後はここ目標にたっぷりと汗をかき、巻き返す態勢を整えてきた。秘めたスピードは歴代の快速王にも劣らないポテンシャル。そして今年の3歳牝馬は歴史残るハイレベル。高速中山ターフでその性能を全開にする。 成長の証しが随所に見える。前駆にも後駆にも筋肉の目いっぱい詰まった褐色の馬体。そのシルエットがひとたび動きを速めると、男馬も縮み上がる圧倒的な迫力をかもし出す。 アストンマーチャンが文句なしの仕上がりだ。「これ以上ないぐらいびっしり乗り込んできた。いうことない」と上田助手はうなずいた。大人になったのは肉体だけではない。春は馬場入りを拒否したり、わがままな一面をのぞかせていたが「この秋は違う。中間は坂路を2本乗っているぐらいだから。落ち着きが全然違うんだ」と続けた。 実質の本追い切りとなった20日の1週前追い。新コンビを組む中舘が美浦から駆けつけ、鞍上も納得の走りを披露した。坂路で800mを51秒0→12秒2。鋭く、しかも人のいうことを素直に体現できる。しまい重点のいい調教だった。 前走の北九州記念は1番人気に支持されながら6着。物足りない結果だったが、力関係以前のはっきりした敗因があったという。 引っ掛かり気味に先行しながら馬場の悪い内へ押し込められた。しかも先行馬が総崩れの展開。「そのなかで残ったのはこの馬だけでしょう。休み明けで古馬相手と厳しい条件だったのに、よく辛抱した。悲観する内容ではない」 担当の上田助手は00年のスプリンターズSを制したダイタクヤマトも手がけていた。「あの馬と違ってマーチャンは状態の良さが結果に直結する」と巻き返しに手応えをつかんでいる。 ダービー馬ウォッカを代表に今年の3歳牝馬は歴史的ハイレベル。マーチャンは阪神JF(2着)でそのウォッカとクビ差の接戦を演じた。スピードを思う存分発揮できる6Fで、強力外国馬のいない今年なら…。 「前回は負けたけど、1200mを使うワクワク感は何も変わらない」ウォッカに続き、マーチャンも歴史に彩りを添える。 【最終追いVTR】 坂路で単走。馬任せで中間地点から徐々にピッチを上げていった。最後はこの馬らしい回転のきいたフットワークで軽快にフィニッシュ。もともと攻め駆けするタイプだが、2週連続で51秒台の好時計をマーク。体調がいい証拠だ。
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レジャー 2007年09月25日 15時00分
スプリンターズS・スズカフェニックス
春の短距離王者スズカフェニックスが苦境に立たされている。このスプリンターズSで秋初戦を迎えるが、本来は8月上旬の帰厩予定だった。が、周知の通り、馬インフルエンザの影響で検疫がストップ。そのため9月8日まで放牧先で足止めを食らわされた。岩手県の「遠野馬の里」で乗り込まれてきたとはいえ、栗東トレセンに戻ってから3週間での本番出走…誤算がなかったといえば嘘になる。 「正直、状況はかなり厳しいですね。追い切り本数も十分ではないし、それに放牧先から少し馬体がガレて帰ってきた。そのあたりを取り戻すのに、もう少し時間がほしい」 デビュー時から担当してきた児玉助手も帰厩して22日でのGI出走に厳しい表情を浮かべる。 今春は1月の東京新聞杯で初重賞制覇を達成、その後はトントン拍子で頂点まで上り詰めた。前走の安田記念にしても5着に敗れたが、勝ち馬と互角の強い競馬を見せた。 「当日は馬場の内がよく伸びていて上位に食い込んだのはインを突いた馬ばかり。外に持ち出した馬はすべて直線で止まっている。そんな中で唯一、外から5着に差してきた。負けたけど、相当な瞬発力を見せてくれたと思う」 秋初戦を前に児玉助手は力強く同馬の底力をアピールした。 逆境を跳ね返す原動力はこの並外れた瞬発力にある。春に続くスプリント王へ。児玉助手は最後にこう締めくくった。 「苦しい立場だと思うけど、レースまであと1週間ある。これでどこまで馬が変わってくるか。万全とはいかなくても力を出せる状態に仕上げられればチャンスはあると思う」 土俵際に追い込まれた王者のひと踏ん張りに期待したい。