山田哲人
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スポーツ 2020年11月19日 17時00分
FA残留のヤクルト・山田に「不良債権になりそう」懸念の声? 歴史的な長期契約を手放しで喜べないワケは
2010年ドラフト1位でヤクルトに入団し、今シーズンまでのプロ10年で「1058試合・.293・214本・635打点・1153安打・176盗塁」といった数字を残しているヤクルトの28歳・山田哲人。19日、その山田が今季取得した国内FA権を行使せず残留する見通しとなったことを複数メディアが報じた。 報道によると今季終盤から山田と交渉を重ねてきた球団は、「7年総額35億円+出来高」という大型契約を提示すると同時に、宣言残留も認める方針を伝えたとのこと。これを受けた山田は熟考を重ね、今季終了後も球団と複数回話し合いの場を持った上で18日に契約に合意したという。 山田は前述の成績をはじめ本塁打王1回(2015)、盗塁王3回(2015-2016,2018)、リーグMVP1回(2015)、トリプルスリー3回(2015-2016,2018)といった実績を残している球界トップクラスの二塁手。今オフのFA市場で最大の目玉とされ、以前から巨人、ソフトバンクといった球団が獲得に名乗りを上げることも確実視されていたため、FA権を行使するか否かは大きな注目を集めていた。 >>ソフトバンクのヤクルト山田FA獲得、「“刺激”としては年俸が高すぎる」?池田氏の見解が物議、「福岡に来るわけない」の声も<< 山田の残留報道を受け、ネット上には「絶対出ていくって覚悟してたから残留は本当に嬉しい」、「球団はよく頑張って誠意を見せてくれた、この調子で他のFA勢(小川泰弘、石山泰稚)の引き留めも全力を挙げてほしい」、「7年後は35歳だから、生涯ヤクルトもかなり濃厚な形になったな」といった反応が多数寄せられている。 一方、「7年はさすがにリスクが大きい、不良債権になりそう」、「成功例がほとんどない7年契約はギャンブル過ぎないか」と懸念の声も複数見受けられた。 「今回山田が結んだ7年契約は、ソフトバンク・松中信彦(2006-2012/総額45億円規模)、楽天・則本昂大(2019-2025/総額21億円規模)、ソフトバンク・柳田悠岐(2020-2026/2020-2023は年俸5億7000万円からの変動制、2024-2026の契約内容は2023オフに決定)と並び日本人選手としては歴代最長タイの長期契約。ただ、松中は7年間で計109本塁打と金額と全く釣り合わない成績に終わり、則本は今季までの2年で計10勝と早くも先行きに暗雲。また、今季『.342・29本・86打点』と好成績だった柳田も現在32歳のため、契約後半の成績下落は避けられないのではと危惧されています。球団がリスク承知で7年契約を提示したことが山田への大きな誠意となったのは確かでしょうが、実際に契約に見合った成績を残せるか疑問に思っているファンもいるようです」(野球ライター) 過去の7年契約選手の中で松中は4年目終了後のオフに球団が5年目以降の条件を見直せる内容だったため減俸されているが、則本は7年全て、柳田も最初の4年間は年俸が出来高などで増えることはあっても減ることはない契約内容だと伝えられている。今回の山田も途中で契約を見直す条項があるとは伝えられていないため、契約期間中に年俸が減ることはないとみられる。 今季は「.254・12本・52打点」と、初めて規定打席に到達した2014年以降ではキャリアワーストの成績で終わっている山田。長期契約がスタートする来季、契約に見合った成績を残すことはできるのだろうか。文 / 柴田雅人
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スポーツ 2020年11月04日 20時30分
ソフトバンクのヤクルト山田FA獲得、「“刺激”としては年俸が高すぎる」? 池田氏の見解が物議、「福岡に来るわけない」の声も
元阪神で野球解説者の池田親興氏が3日、自身の公式ユーチューブチャンネルに動画を投稿。動画内での発言をきっかけに、ネット上のソフトバンクファンの間で議論が巻き起こっている。 今回の動画で池田氏は、視聴者から寄せられたソフトバンク関連の質問に回答する形でトークを展開。「(2016年ドラ1の)田中正義投手は来季こそ覚醒できるでしょうか?」、「デスパイネ選手はCSに間に合いそうですか?」といった質問に、池田氏はそれぞれ「本人次第。ただ、ファームの最終戦では最速155、6キロは出ていた」、「ファームの試合には普通に出ていた。(状態が)悪ければ試合には出ないと思うので、僕は(近々一軍に)上がるんじゃないかなと思う」などと答えた。 議論のきっかけとなったのは、「ヤクルト・山田哲人がFA権を行使したらホークスは獲得に動くのでしょうか?」という質問を受けて語った自身の見解。池田氏は「取得したFA権を行使する以上お金の交渉にもなるので、そうなると(獲得に動けるのは)巨人やソフトバンクに限られてくるのではないか」と、今季年俸5億円(推定)の山田獲得を狙えるのは資金力のある巨人、ソフトバンクぐらいではないかと予想。 その上で、「(でも)ホークスは獲っても『じゃあどこ(で使う)?』と(いう問題がある)。(山田と同じ)セカンドの周東(佑京)が頑張ってるのにその周東はどうなるんだとなるし、刺激として入れる選手にしては年俸が高すぎる」、「(加えて)人的補償(の問題)もある。ホークスとしては(もう少し時間をかけて)見てみたい選手が流れてしまう残念さもある」と、同ポジションに周東がいることや人的補償のリスクなどを踏まえて獲得には否定的な見解を示した。 >>ヤクルト、山田の残留に勝算アリ?ファンも覚悟のFA移籍、“マネーゲーム”に太刀打ちできそうなワケは<< 池田氏の発言を受け、ネット上には「せっかく周東の芽が出始めたんだから、FAでフタをするやり方は辞めてほしい」、「今シーズンの山田は絶不調だから、無理に獲得狙うよりは周東を固定して育てた方がいい」、「人的で取られる選手次第では獲得がむしろデメリットになる可能性すらある」といった反応が多数寄せられている。 一方、「『周東がいるから~』って声が多いが、周東も来シーズンどうなるか不透明だから山田の獲得には動くべき」、「長らく正二塁手が不在なんだから、獲れるかはともかく手は挙げた方がいい」といった反発も複数寄せられるなど議論となっている。 「ソフトバンクはプロ3年目・24歳の周東が今シーズンチーム最多の63試合に出場するなど二塁手として台頭していますが、それまでは5年ほど二塁のレギュラーを固定できていないチーム。また、周東がレギュラーとして戦うのは今シーズンが初めてですので、来シーズンは他球団に研究され一気に成績を落とす可能性もゼロではありません。一方、山田は今シーズン『.254・12本・52打点』と不調ですが、これまでにトリプルスリーを3度(2015-2016,2018)獲得した実績を持つ球界トップクラスの二塁手。もし加入となれば数年来の課題が一気に解決に向かうことは濃厚なため、周東とのポジション被りも辞さずに獲得に動くべきと考えるファンも多いようです」(野球ライター) 今オフのFA市場最大の目玉と目されているが、ソフトバンクファンの間では獲得について賛否が分かれている山田。ただ、ソフトバンクは2010年オフの細川亨を最後に九州出身ではないFA選手の獲得には成功していないため、一部では「山田が縁もゆかりもない福岡にわざわざ来るわけ無い。普通に考えればヤクルト残留か巨人移籍かの2択だろう」と冷ややかな声も挙がっている。文 / 柴田雅人記事内の引用について池田親興氏の公式ユーチューブチャンネルよりhttps://www.youtube.com/channel/UC89DdDdfD-wuREdrIjnO8DA
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スポーツ 2020年09月18日 11時05分
楽天、山田・大野よりも欲しいFA選手が? 目される巨人との争奪戦、石井GMは“名誉挽回”を果たせるのか
巨人の最速でのマジックナンバー点灯による“トバッチリ”は、パ・リーグにも及んでいた。東北楽天ゴールデンイーグルスが反撃に出る。今オフの国内フリーエージェント市場(以下=FA)の主役が東京ヤクルト・山田哲人内野手、中日・大野雄大投手であることは説明するまでもないが、スンナリとは決まりそうにないのだ。 「両選手とも、巨人で決まりといった見方でしたが」(スポーツ紙記者) 山田に限らず、FAの権利を取得した選手たちはその権利を行使するのか否か、明言していない。だが、巨人と楽天の後半戦の戦況を指して、こんな情報も聞かれるようになった。「楽天が山田争奪戦に本腰を入れてくる、と。石井一久ゼネラルマネージー(以下=GM)が仕掛けた巨人とのトレードですが、放出したウィーラー、高梨は新天地で活躍し、楽天が得た高田、池田はイマイチ。楽天から見れば、交換要員を見誤ったとも言えます。これが後半戦に失速した原因の全てだとは言いませんが」(前出・同) トレードでチーム戦力をダウンさせてしまった分を、FA市場で取り戻す。つまり、山田を巨人にだけは行かせたくない、強奪するというのだ。 「ヤクルト出身の三木肇監督が指揮官に決まった時から、山田獲得に動くと噂されていました。三木監督はヤクルトコーチ時代、守備、走塁面で山田に付きっ切りになっていましたから」(プロ野球解説者) >>楽天・三木谷オーナーに「この組織はおかしい」 田尾元監督が途中解任決定後の裏話を暴露、 球団からは“口止め料”の提示も?<< 一方の大野だが、ここに来て、「動くとしたら、巨人ではなく、阪神が本命ではないか?」といった声も聞かれるようになった。大野は京都府の出身。府内の高校、大学を経て中日に指名されたが、「関西圏のチームに愛着を感じている」(前出・関係者)からだ。 大野の目が関西に向いているとの情報は、楽天にも届いている。 その影響だろう。投手補強の本命は、埼玉西武・増田達至だという。増田はクローザーとして活躍し、昨季は30セーブを挙げた。最優秀中継ぎ投手賞にも選ばれたことがあり、長く西武のブルペンを支えて来た。 「巨人も早くから増田には注目していました。昨年オフ、その増田は複数年の提示を蹴って単年契約を結んでいます」(前出・プロ野球解説者) 石井GMは西武から浅村栄斗をFA交渉で口説き落とした実績もある。元西武・牧田和久の日本帰還が決定した昨季、楽天以外の球団が獲得に動かなかったのは、西武で現役生活を終えた“石井GMとの関係”を知っていたからである。 「前半戦を支えてきた楽天のブルペン陣は蓄積疲労で失速ぎみ。後半戦に負けが込んできたのもそのためです。増田に着目するのは当然ですし、巨人もリリーバーを補強ポイントに挙げています」(前出・同) ともにリリーフ陣に弱点を抱えているだけに、山田以上の争奪戦が繰り広げられるかもしれない。石井GMはメンツをかけ、巨人とのオフの争奪戦に挑むことになりそうだ。(スポーツライター・飯山満)
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スポーツ 2020年08月14日 11時30分
ヤクルト、山田の残留に勝算アリ? ファンも覚悟のFA移籍、“マネーゲーム”に太刀打ちできそうなワケは
スター選手同士による二遊間コンビが見たい――。今オフの国内FA市場の最大の目玉、それは東京ヤクルトスワローズの山田哲人内野手の去就だ。打率3割、本塁打30、盗塁30のトリプルスリーを3度も獲得し、高い出塁率も誇る。NPBナンバー1の二塁手と言っていいだろう。 「一時期はメジャーリーグに興味を示していたみたいだけど、今は挑戦したいという思いはないみたい。ヤクルト残留か、国内のどこかに新天地を求めるかの二択で間違いない」(ベテラン記者) フリーエージェント(以下=FA)権を行使するのも、間違いないだろう。昨年オフの契約更改で、球団は複数年契約を結ぶことに失敗しているからだ。 山田の推定年俸は5億円。新聞社発刊の選手名鑑を元に計算すれば、プロ野球界3位タイ。成績が突出しているとは言え、「FA退団する」と読む側の根拠は、「これ以上、高くなったら払えない」というものだ。一部メディアでは、原巨人へのFA移籍を既定路線のように伝えていたが…。 「2007年オフ、ヤクルトは4番バッターのラミレスとエースのグライシンガーを同時に巨人に引き抜かれました。ヤクルトナインの憤りは激しく、巨人戦では殺気立っていました」(前出・同) 山田は当時のことは知らない。昨年オフ、巨人は鈴木大地、美馬学のFA交渉に敗れている。「巨人一辺倒の時代は終わった」とも言える。しかし、意外なことに(?)、「坂本勇人と山田の二遊間コンビを見てみたい」というファンの声も少なくないのだ。 「きちんとしたアンケート調査がされたわけではありませんが、他球団のファンはそう捉えています。ヤクルトファンの間にも『諦め半分』でそんな風に…」(在京球団スタッフ) 好意的な声があるのは、侍ジャパンの影響だろう。代表チーム・侍ジャパンの常設が決定して以来、12球団の精鋭、看板選手が集まって一つのチームになる魅力はファンの間で確実に浸透している。お祭りムードのオールスター戦とは異なる真剣勝負だから、ファンも熱心に応援するのだが、こんな“弊害”も報告されている。 「他球団の選手と仲良くしすぎ。サインプレーなど、秘密が洩れなければいいのだが」 年長のプロ野球解説者の言葉だ。試合前、対戦チームの選手と仲良く談笑する光景も珍しくなくなった。年長者は、それに違和感があるそうだ。 「山田は坂本に憧れのような感情も持っています。近年の巨人はセカンドを固定できていないし、山田を欲しいと思うのは当然」(前出・ベテラン記者) 坂本との二遊間コンビが実現すれば、巨人、ヤクルト以外のファンも興味を持つだろう。 だが昨今、「資金力豊富なソフトバンク、巨人、楽天、オリックスなどとマネー戦争になっても、ヤクルトに勝算アリ」の声も出始めた。実は、ヤクルトの球団営業には海外で活躍してきたイベント事業のプロがヘッドハンティングされており、球場広告も確実に増やしている。2031年には新・神宮球場がお披露目される。11年も先の話で山田を縛ることはできないが、チケット販売力で“4度目のトリプルスリー”を目指すスター選手に相応しい昇給額も提示できるはずだ。 山田はFA権について何も語っていない。アレコレとウワサが交錯するのも、スター選手の宿命だろう。いずれにせよ、「坂本とのコンビが見たい」と移籍に好意的な声があったのは、ちょっと驚きだ。(スポーツライター・飯山満)
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スポーツ 2020年07月28日 11時50分
ヤクルト・高津監督、山田外しの裏に石山の覚醒? OP戦からの進化をもたらした青木のアドバイスとは
東京ヤクルトの看板選手、山田哲人内野手の出場登録が抹消された(7月27日)。同時に投手の寺島、ベテランの雄平も外されており、3人は8月6日以降でなければ、一軍に昇格することはできない。高津臣吾監督は「蓄積疲労」とし、故障ではないことを伝えていたが、戦力ダウンは必至。故障していない主力選手を一軍から外してまで休ませるということは、高津監督は終盤戦の猛チャージを狙っているのだろう。 >>巨人・堀内元監督、ヤクルト助っ人の判断ミスに苦言「ここは当てちゃいかん」 チャンスを潰す併殺打を一喝したワケは<< しかし、同時にこんな見方もされていた。「セ・リーグ6球団のうち、クローザーがまともに機能しているのはヤクルトだけと言っていいでしょう。石山泰稚が好調なのは大きい」(プロ野球解説者) クローザーの活躍を表すセーブポイントだが、目下、セ・リーグのトップはDeNAの山崎康晃(6S)だが、防御率は8・74(同時点)。4度もサヨナラ負けを喫している広島は言うに及ばずで、巨人、中日はクローザーが交代した。阪神は代役クローザーのスアレス(5S)が好調なので救われたが、藤川球児がまだ本調子ではない。高津監督が山田に“夏休み”を与える決断ができたのも、石山(5S)が好調だからだろう。 「石山はスライダーを決め球にしていますが、そのスライダーの曲がり具合が、少し変わったと思います」(在京球団スタッフ) ヤクルトの関係者によれば、活動休止の期間中、ベテランの青木がこうアドバイスしたそうだ。「(左バッターの)内側に来るボールがあるといい」――。 石山はそのアドバイスを受けた後、少し悩んだという。急に新しい球種は覚えられないからだ。そこで考え出したのが、スライダーの曲がり具合を変えることだった。 「マエケンこと、米ツインズの前田健太投手のスライダーが左バッターの内側に曲がっていく感じです。石山はマエケンのスライダーをイメージして、スライダーの投げ方を少し変えたんです」(前出・同) 短期間でそれが習得できたということは、“マエケンのスライダー”が自身に合っていたのだろう。セ5球団が抱く今春オープン戦までの石山とは異なるピッチングスタイルが確立された。 「昨年、石山を指して『真っ直ぐが速くなった』という声がよく聞かれました」(スポーツ紙記者) 昨季は不振だったが、“覚醒の兆し”はあったようだ。高津監督は現役時代、クローザーとして活躍していた。クローザーがシーズンを通じて好調を保つ難しさは、最も分かっている。この石山が好調なうちに野手陣を休ませる作戦は悪くないが、登板過多になってしまえば、話は違ってくる。 山田を欠いて戦うのは、3位阪神(7月28日~)。目下、2位のヤクルトは巨人を追い掛ける一番手だが、阪神とのゲームは「1」。状況次第では順位を大きく落とす可能性もある。そう考えると、高津監督は“度胸”があるようだ。(スポーツライター・飯山満)
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スポーツ 2020年07月15日 21時30分
ヤクルト・山田、今のままでは二軍落ちも?「前に泳がされて崩される」元楽天監督・田尾氏が不振の原因を指摘
元楽天監督で野球解説者の田尾安志氏が14日、自身の公式ユーチューブチャンネルに動画を投稿。ヤクルト・山田哲人の不調を解説した。 今回の動画で田尾氏は、同日のヤクルト対阪神戦について複数選手の名を挙げながら解説。その中で今シーズン「.211・4本・16打点・16安打」と打撃不振に苦しむ山田についても言及した。 前カードの巨人戦(10~12日/10日は雨天中止)も含めて山田の打撃を注視したが、「全く(復調の)兆しが見えない」という田尾氏。「ボールを呼び込んでドンっと振る、右足を軸にしてバシッと振るという感じではなく、前に泳がされて崩される打席が多い」と軸足に体重が乗らず、前のめりなスイングになっていることが原因でタイミングが合わなくなっていると指摘した。 >>ヤクルト・高津監督、最下位予想から一転「台風の目」に!評価急上昇の裏にノムさん仕込みの采配か<< 田尾氏は続けて、「自分の経験から言うと、こういう時はバットの先や面がレフト(方向)を向くことが多い」とコメント。その上で、「もう少し(バットの先や)面を右中間に(向けた方がいい)」、「(山田のような)ホームランバッターの場合はライト前(を狙うん)じゃダメで、ライトオーバーやホームランを狙っていく(方がいい)」と、逆方向への長打を意識すべきとアドバイスした。 田尾氏によると、打撃不振の打者は往々にして打ちにいく気持ちが強すぎるあまり、ボールを十分に引き付けないままスイングしているとのこと。逆方向への長打を意識すればボールを体の近くに呼び込みやすくなるとしたが、「右足の膝小僧が投手の方を向いた時点でもうホームランは打てない」と、足の使い方が悪ければ体が早く開きすぎてしまうとも口にした。 現在の山田は、右足の膝小僧が投手側を向くのが早すぎるという田尾氏。「右足の膝の向きを変えないで、しっかりとボールを呼び込んで右翼にホームランを打つ。それぐらいの気持ちでいくと、今の悪い状況からは脱出できるんじゃないか」、「杉村(繁)コーチにはいいアドバイスをしてもらいたい」と、コーチと共に不振脱却に取り組んでもらいたいと語っていた。 今回の動画を受け、ネット上には「体が開くのが早いから、タイミングがぐちゃぐちゃになってるってことか」、「確かに今シーズンの山田はライト方向には1本も本塁打を打ててないな」、「打率の割に出塁率は高いから、ヒットが出るようになればすぐに打率は戻せるはずなんだが…」、「チームが好調な今のうちに、杉村コーチや首脳陣には早急に手を打ってほしい」といった反応が多数寄せられている。 山田は本日15日の対阪神戦で、今シーズン初めてスタメンから外れている。チームを率いる高津臣吾監督が一手を打った形になったが、果たして山田が復調するのはいつになるのだろうか。文 / 柴田雅人記事内の引用について田尾安志氏の公式ユーチューブチャンネルよりhttps://www.youtube.com/channel/UCujKx9MOD0zja02WXkDAwwA
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スポーツ 2020年04月18日 11時00分
今シーズン4割、三冠王、防御率0点台の記録誕生? プロ野球ファンが期待する大記録、開幕延期が追い風となるか
新型コロナウイルスの影響で、当初予定された先月24日から開幕が延期されているプロ野球。現在は5月中旬~7月のどこかに開幕日が設定されるとの見方が強まっている。 無事に開幕にこぎ着けた場合でも、試合数は通常の143試合より少ない100試合程度にとどまるとみられる今シーズン。各選手の通算記録に大きな影響が出ることは必至だが、その一方でシーズン記録については「試合数の削減で現実味を帯びるのでは」とファンの期待を集めているものもある。 試合数の削減で最も誕生の期待が高まっているのが、シーズンで打率4割以上をマークする“4割打者”。これは日本球界では1人も達成者がいない記録で、1986年にバース(阪神)がマークした「.389」が現在のプロ野球記録となっている。 過去には1989年にクロマティ(巨人)が96試合目まで4割をキープ(最終成績は.378)。2017年には近藤健介(日本ハム)が、怪我で規定打席には届かなかったものの57試合出場で「.413」をマークしている。もし試合数が削減されれば、彼らのような打力の高い打者にとっては大きなチャンスとなるだろう。 こちらも期待を集めているのが、打率、本塁打、打点の3タイトルを同時に獲得する“三冠王”。日本球界では2004年の松中信彦(ダイエー)を最後に出ておらず、歴代でも松中を含めた7名(11回)しか達成者がいない難易度の高い記録だ。 最近で最も三冠王に近づいたのは、オールスターまでの前半戦88試合終了時点で打率(.350)、本塁打(29本)、打点(72打点)でリーグ1位の数字を残していた2016年の山田哲人(ヤクルト)。山田はその後3部門全てでタイトルを他の選手に譲ったが、試合数が減れば前半戦絶好調の選手が、そのまま三冠王を達成する可能性も高くなりそうだ。 実現すれば50年ぶりの記録となるのが“防御率0点台”。2リーグ制が発足する1950年より前には8名(10回)が達成しているこの記録だが、発足以降は1970年の村山実(阪神/0.980)以外に達成した投手はいない。 試合が減ればその分登板・疲労が減るため、エース級の投手が調子を保ったままシーズンを投げ切れる可能性は大。また、規定投球回も少なくなることが予想されるため、場合によっては中継ぎ投手にも達成のチャンスが生まれるかもしれない。 今シーズンの開幕日がいつになるのかはまだ確定していないが、無事に開幕となれば通常なら半ば“夢物語”と化しているこれらの記録にも注目が集まりそうだ。文 / 柴田雅人
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