初場所
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スポーツ 2021年01月25日 13時25分
初場所Vの大栄翔に「完璧な15日間だった」荒磯親方らも祝福 「体たらくぶりが目立った」上位陣への不満も
24日に千秋楽を迎えた大相撲1月場所。この日の取組に勝利し最終成績を「13勝2敗」とした平幕・大栄翔が自身初の優勝を果たした。 23日の14日目終了時点で「12勝2敗」とし、「11勝3敗」の大関・正代に1差をつけ優勝争い単独トップに立っていた大栄翔。勝てば優勝となる千秋楽は平幕・隠岐の海との対戦だったが、立ち合いから鋭い突き押しで圧倒し突き出しで勝利。この結果自身初、そして優勝制度が確立した1909年以降では埼玉県出身力士初となる優勝となった。 >>綱取り失敗の貴景勝、プライベートにも原因?魁聖・阿炎も低迷中、結婚後の力士に危惧されるデメリットとは<< 大栄翔の優勝を受け、角界OBたちがSNS・ユーチューブ動画やスポーツ紙上でコメントしている。現役時代に1度優勝経験がある鳴戸親方(元大関・琴欧洲)は、24日に自身の公式ブログに投稿。「初優勝はほんとにうれしいものです おめでとう」と大栄翔を祝福した。 日本相撲協会公式ユーチューブチャンネルが同日に行った生配信に出演した荒磯親方(元横綱・稀勢の里)は、「初優勝(という言葉だけ)を見ると荒れてるような気がするけど、中身を見てみると完璧な15日間だった」と発言。両横綱不在の今場所は優勝候補となるべき三役以上の力士が中日までに2敗以上を記録する中、平幕の大栄翔は8連勝で優勝争いトップを快走。そのため多くのファンやメディアから“荒れる初場所”と呼ばれたが、荒磯親方は三役以上の力士を全員撃破した大栄翔の優勝は決してまぐれではないと称賛した。 NHK大相撲解説者の北の富士勝昭氏は、25日の『中日スポーツ』(中日新聞社/電子版)の記事内で「これで大栄翔も大関候補の一人に数えられると思う」とコメント。大栄翔を2020年9月場所後の正代に続く次の大関候補に挙げている。 大栄翔の初Vについては、ネット上にも「両横綱不在とはいえ、役力士を抑えての優勝は間違いなく立派」、「今場所は連敗が一度も無かったから、勢いだけじゃなく実力あっての優勝と言っていいんじゃないかな」、「大栄翔の好調ぶりと共に、役力士の体たらくぶりが目立った場所でもあった」、「これで来場所は上位陣の尻に火がつくはず、それをさらに上回れるようにさらに稽古を積んでほしい」、「平幕上位で優勝だから、3、5月場所の結果次第で十分大関は考えられるぞ」といった反応が多数寄せられている。 大関昇進には“三役での直近3場所で33勝以上”という目安があるが、直近では2018年1月場所を「14勝1敗」で制した平幕・栃ノ心がその後の2場所で10勝、13勝を挙げ大関に昇進したケースがある。この栃ノ心のように大栄翔も一気に大関まで駆け上がることができるのか、次場所となる3月場所でも多くのファンの注目を集めそうだ。文 / 柴田雅人記事内の引用について鳴戸親方の公式ブログよりhttps://ameblo.jp/kotooshu-naruto/日本相撲協会の公式ユーチューブチャンネルよりhttps://www.youtube.com/channel/UC6ZZhovRZpUA4VafgBdECZQ
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スポーツ 2021年01月23日 11時00分
綱取り失敗の貴景勝、プライベートにも原因? 魁聖・阿炎も低迷中、結婚後の力士に危惧されるデメリットとは
2020年11月場所を「13勝2敗」を制し、2021年1月場所で自身初となる綱取りに臨んだ東大関・貴景勝。しかし途中休場となり綱取りに失敗し、多くの相撲ファンを驚かせた。 貴景勝は10日の初日で小結・御嶽海に敗れると、翌日以降平幕の大栄翔、北勝富士、宝富士に敗れ4連敗。14日の5日目に平幕・琴勝峰を下して初白星を挙げたが、以降も「2勝3敗」と振るわず、19日の10日目からは左足首の負傷で今場所を途中休場した。 >>貴景勝の休場に「怪我なんてしてないだろ」疑問の声 3日目に左足首を故障も、取組直後から怪しい行動が?<< 貴景勝の成績不振、途中休場に対し、ネット上には「綱取りはおろかカド番になるとは思ってもみなかった」、「怪我は焦らずに治療して、来場所とりあえずカド番を脱出できるよう頑張って」といった反応が多数寄せられている。一方、一部では「成績不振には結婚の影響もあるのでは?」、「ゴールインしたことでちょっと気が緩んでるかもね」、「奥さんに構い過ぎて鍛錬を怠っていたと見られても仕方ない」といったコメントも見られた。 貴景勝は2020年11月場所後の会見で、場所前に結婚したことを公表した。同年、角界ではそれまでにも複数の力士が結婚を発表したが、貴景勝と同様に不振に陥っている力士がいる。 今場所東前頭16枚目の魁聖は、2020年6月20日に結婚していたことを翌月15日に発表。当時の報道によると、「勝ち越しができるように頑張ります。あと、コロナにならないように」と今後の抱負を語っていた。 ところが、魁聖は同年7月場所に6勝9敗、9月場所に7勝8敗、11月場所に6勝9敗と3場所連続で負け越し。さらに、今場所は場所前、所属する友綱部屋の力士1名の新型コロナ陽性が判明したため、濃厚接触の疑いがあるとして魁聖を含む部屋の全力士が全休をしいられている。 2020年6月24日に結婚した阿炎は、同月29日の結婚発表当時、東前頭5枚目と平幕上位にいた。次場所は三役復帰を狙うべく奮起するのではと期待するファンも多かった。 しかし、阿炎は次場所の7月場所で6日目まで「3勝3敗」と今一つだった上、場所前、場所中に知人・関係者と夜の接待を伴う飲食店を複数回訪れていたことが発覚し、同月25日の7日目から途中休場。日本相撲協会は阿炎が8月4日までに提出していた引退届を不受理とした上で、同月6日に「出場停止3場所、5カ月間報酬50%減額」という処分を下すことを決定。出場停止期間は今場所までだが、この間番付は幕下16枚目まで下落している。 結婚後は不振にあえいでいる魁聖、阿炎だが、結婚により住居が変わったことがデメリットをもたらしたという見方がある。角界では結婚した力士は部屋を出て近くのマンションなどで結婚相手と一緒に暮らすのが一般的だが、これにより親方の管理下から外れる時間が増えたことが稽古不足やはめを外す行動につながった可能性はある。 一方、2019年10月31日に婚約を発表し、2020年7月場所前に婚約者と結婚したことを8月6日に発表した高安は、結婚後に臨んだ7月場所で「10勝5敗」と記録し2019年7月場所以来1年ぶりとなる勝ち越し。その後も9月場所で「10勝5敗」、11月場所で「8勝7敗」と3場所連続勝ち越しを記録し、東小結で迎えた今場所も22日の12日目までに「7勝5敗」と勝ち越しに王手をかけている。 2017年7月場所から2019年11月場所まで大関に在位していた高安。本来の実力を考えると関脇以下の地位で勝ち越すのは当たり前ともいえるが、それまで1年勝ち越しがなかったことを考えると“内助の功”の影響は大きかったのかもしれない。 賜杯をつかんだ11月場所から一転、今場所は辛酸をなめた貴景勝。結婚が良い方向に出たのか、それとも悪い方向に出たのか、評価は3月場所以降の成績次第だが、好成績を挙げ「結婚して一段と強くなった」と周囲やファンに認めさせることはできるのだろうか。文 / 柴田雅人
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スポーツ 2021年01月21日 19時45分
大関・正代戦の判定変更に「絶対におかしい」ファン激怒 舞の海氏も疑問の結末、審判団の忖度を疑う声も
20日に行われ、NHK総合で生中継された大相撲1月場所11日目。この日結びの一番となった大関・正代と平幕・隠岐の海の取組が、ネット上の相撲ファンの間で物議を醸している。 同戦は立ち合いから正代が隠岐の海を押し込んで土俵際に追い込み、隠岐の海もこれに乗じて突き落としを狙った結果、両者同時に土俵外へ転落。行司は隠岐の海を有利とみて軍配を上げたが審判団が物言いをつけ協議した結果、両者は同時に土俵外に出たとして取り直しとなった。 問題となっているのは、この取り直しの一番の判定。隠岐の海は立ち合いから右上手をつかむと、そのまま正代を土俵外へ寄り倒し。行司は隠岐の海に軍配を上げたが、審判団は隠岐の海の右足が先に土俵外に出ているのではと再び物言いをつけた。 放送内で流されたリプレイ映像では隠岐の海の右足つま先が物言い通り土俵外についていたが、同時に正代も左足が宙に浮き完全に体のバランスを崩している状態、いわゆる“死に体”となっていた。この日解説を務めた舞の海氏(元小結)は「(隠岐の海のつま先が)ついたところで、正代の体も死んでるんですよね」と取り直しが妥当との見方を示したが、審判団は隠岐の海のつま先が先に出ていると判断。行司軍配差し違えで正代の勝ちとなった。 決まり手は隠岐の海の勇み足となったこの判定を受け、舞の海氏は「いやー…そう判断しましたか」、「正代の体もかなり死に体でしたけれどもねえ…」とコメント。審判団の判断に疑問を呈した。 >>大相撲初場所の審判団に「信じられない」批判の声足がふらつく力士を放置、後遺症の可能性の指摘も<< 今回の判定を受け、ネット上には「リプレイだと同時に見えたけど、審判団から見たらあれは正代の体が残ってるってことなのか」、「正代の右足は土俵内に残ってたからなあ、いずれにせよ難しい判定だな」といった声が挙がったが、それ以上に「軍配差し違えは絶対におかしい、足が出るのと体が返るのは同時だったから取り直しにすべきだった」、「リプレイ映像を何度見ても、舞の海の指摘通り同体にしか見えない」、「明らかに押し込んでた相撲を負けにされるとは隠岐の海が可哀想でならない」、「正代は勝てば優勝争いトップタイだったから審判団は忖度したんじゃないか」といった批判や苦言が多数寄せられた。 「今回命拾いをした格好の正代は10日目終了時点で『8勝2敗』で、『9勝1敗』で優勝争い単独トップの平幕・大栄翔を1差で追走。11日目は先に大栄翔が敗れていたため、隠岐の海戦で勝てばトップタイに並ぶという状況でした。今場所は白鵬・鶴竜の両横綱が休場している上、綱取りを期待された貴景勝も19日の10日目から途中休場するなど今一つ盛り上がりに欠けているため、審判団が終盤まで優勝争いがもつれるように正代に有利な判定をしたのではと勘繰っているファンも少なくありません」(相撲ライター) 大関としては2010年5月場所11日目の琴欧洲(対小結・栃煌山)以来、約10年ぶりに勇み足で白星を挙げた正代。この1勝は今後の優勝争いにどう影響することになるのだろうか。文 / 柴田雅人
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スポーツ 2021年01月20日 19時45分
大相撲初場所の審判団に「信じられない」批判の声 足がふらつく力士を放置、後遺症の可能性の指摘も
19日に行われた大相撲1月場所10日目。幕下の湘南乃海対朝玉勢の取組が、ネット上の相撲ファンの間で物議を醸している。 両者は最初の立ち合いで頭同士を激しくぶつけていったが、行司が手つき不十分と判断して立ち合い不成立に。ところが、立ち合いの衝撃で湘南乃海は脳震とうを起こしたのか、右ひざから崩れるように地面に転倒。その後立ち上がろうとしたが2度ほど尻もちをつき、立ち上がった後も足元がおぼつかない状態だった。 審判団は湘南乃海が立ち上がるまで特にアクションを起こしてはいなかったが、立ち上がった後に朝玉勢を含め両者を一度土俵から降ろし、1分ほど協議した上で湘南乃海に取組続行の意思を確認。湘南乃海は続行を表明し、その後の取組で朝玉勢を破り白星を挙げた。 >>綱取り絶望の貴景勝、初日からタブーを犯していた?初挑戦は4日で終了、朝青龍・鶴竜らと明暗分かれたワケは<< 取組後は国技館内の相撲診療所と墨田区内の病院で検査を受け、体調に問題はないと診断されたことが伝えられている。ただ、今回の一件を受けネット上には「明らかな脳震とうなのにしばらくの間見てるだけなんて信じられない」、「なぜ誰も出場を止めなかったのか、その後のキャリアに影響する後遺症が残ったらどうするんだ」、「ほとんどの力士はこうやって負傷しても『大丈夫です』、『相撲取れます』って言うものだろうから、親方衆がしっかり止めてあげないと」といった審判団への苦言や批判が多数挙がっている。 脳震とうは一般的に頭部に強い衝撃を受けた際に発症のリスクがあるとされ、発症すると頭痛・めまい・ふらつき、重症の場合は意識・記憶喪失などの症状が出るといわれている。今回の湘南乃海が本当に脳震とうを発症していたか、詳細は伝えられていないが、2度尻もちをつき足元をふらつかせる姿を見て脳震とうを発症していると捉えたファンは多かったようだ。 「相撲は体重100キロを優に超える大男同士が激しくぶつかり合って勝敗を決するという性質上、他のスポーツに比べて脳震とうが起こりやすいといわれている競技。角界では“負傷のうちに入らない”と考えられているのか、本場所の土俵で力士が脳震とうを起こしても審判団はそのまま取組を続行させるケースがほとんどで、力士側もその多くが軽症だと強調しがちです。ただ、過去には脳震とうで転倒した際に膝の靭帯を損傷しそこから番付が一気に落ちた久島海(元幕内/元田子の浦親方)のような力士もいますし、力士の大型化が進んでいるとされる昨今は頭に受ける衝撃も大きくなっていることは明白。力士生命、あるいは人としての生命に関わる事態が起こる前に、力士を守る規則を設けるのは急務かもしれません」(相撲ライター) 今回の取組を受け、審判部は今後同様のケースが起こった場合は取組をやり直さない方針をひとまず決定し、今場所後に新ルール作りに取り組むと伝えられている。今回の一件が力士の安全管理体制強化につながることを願うばかりだ。文 / 柴田雅人
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スポーツ 2021年01月19日 19時00分
貴景勝の休場に「怪我なんてしてないだろ」疑問の声 3日目に左足首を故障も、取組直後から怪しい行動が?
2020年11月場所を「13勝2敗」で制し、綱取りをかけて今場所に臨んでいた大関・貴景勝が、19日の10日目から休場すると複数メディアが報じた。 報道によると、貴景勝は12日の3日目・北勝富士戦で敗れた際に左足首を負傷。13日の4日目以降は怪我を押して出場していたが、9日目を終え「2勝7敗」となった18日夜に師匠の常盤山親方(元小結・隆三杉)に休場を申し出たという。また、常盤山親方が加療期間について「約3週間から1カ月弱」と口にしたことから、再出場する可能性も低いとみられている。 先場所を大関として制し、今場所、好成績で優勝を収めれば横綱昇進のチャンスという状況だった貴景勝。しかし、今回の休場で今場所の負け越しが確定したため、来場所の3月場所は負け越せば関脇に転落するカド番として迎えることとなった。 >>綱取り絶望の貴景勝、初日からタブーを犯していた?初挑戦は4日で終了、朝青龍・鶴竜らと明暗分かれたワケは<< 貴景勝の休場を受け、ネット上には「先場所と比べて明らかに様子がおかしいと思ったら故障してたのか」、「力無く負ける相撲が多すぎると感じてたけど、足首痛めてるなら力が入らなくて当然か」、「来場所はカド番だけど焦らずに治してほしい、まだ若い(貴景勝は24歳)から治りも早いはず」といった反応が多数寄せられている。 一方、「左足首の故障は成績不振の言い訳としか思えない」、「北勝富士戦はテレビで見てたけど、左足首気にするそぶりなんか見せてなかったぞ」、「4日目以降も足引きずったりテーピングしたりもしてないし、本当は怪我なんかしてないんじゃないか?」と疑問視し、反発するコメントも複数寄せられている。 「貴景勝は北勝富士の押しを受けた際に踏ん張っていた左足のつま先が滑り、その後左ひざから崩れ落ちるように体が落ちて敗戦。ただ、この後の貴景勝は左足首を気にするそぶりは見せないまま土俵を降り、花道を引き揚げる時も特に左足を引きずってはいませんでした。また、こうした故障を負ってもなお出場する場合はテーピングなどで患部をしっかり固めるのが一般的ですが、翌4日目から9日目まで貴景勝が左足首にテーピングを巻いて出場した取組はゼロ。そのため、休場の理由とした左足首の故障は成績不振の責任から逃れるための仮病ではないかと疑っているファンも少なくないようです」(相撲ライター) 一部では「故障が嘘だとしたらもちろんおかしいし、本当だとしてもそこから約1週間も強行出場を続けたのはおかしい」という声も挙がっている貴景勝。怪我を押した末の休場は、来場所にどのような影響を与えることになるのだろうか。文 / 柴田雅人
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スポーツ 2021年01月16日 11時00分
綱取り絶望の貴景勝、初日からタブーを犯していた? 初挑戦は4日で終了、朝青龍・鶴竜らと明暗分かれたワケは
2020年11月場所を「13勝2敗」を制し、2021年1月場所で自身初となる綱取りに臨むことになった大関・貴景勝。ところが早くも序盤で絶望的となり、多くの相撲ファンを驚かせた。 貴景勝は10日に迎えた初日でいきなり関脇・御嶽海に土をつけられると、翌日以降平幕の大栄翔、北勝富士、宝富士に敗れまさかの4連敗。14日の5日目に平幕・琴勝峰を下しようやく初白星を手にしたが、横綱昇進の可否を判断する伊勢ケ浜審判部長は4連敗直後に綱取りの可能性について「聞くこと自体がおかしい」と口にしているため、今場所での綱取りは絶望的とみられている。 15日の6日目に平幕・阿武咲に敗れ5敗目を喫したため、いよいよ綱取りのチャンスは無くなったといえる貴景勝。ただ、綱取り初挑戦の大関が一発で横綱昇進を決めることは極めて難しく、過去30年で見ても3名しか成功した大関はいない。 >>「皆弱い!」「土俵に上がるな!」元横綱・朝青龍氏が体たらくな力士に激怒三役不調の初場所、3度目の番狂わせも濃厚?<< 1992年11月場所を「14勝1敗」で制した曙は、翌1993年1月場所で自身初の綱取りに挑戦。当時はまだ外国出身の力士が横綱になった例はなかったため、少なくとも13勝以上で優勝しないと昇進は見送られるのではとの見方が多数。そのような状況でも曙は初日から7連勝と好スタートを切り、中日以降も5勝2敗と大崩れせず乗り切った。 「11勝3敗」の関脇・貴花田(後の横綱・貴乃花)と激突した千秋楽は勝てば優勝、負ければ優勝決定戦という大一番となったが、曙は激しい突き押しで貴花田に完勝し「13勝2敗」で2場所連続優勝。これにより、曙は場所後に外国出身力士として初となる横綱昇進をつかんでいる。 2002年11月場所で「14勝1敗」をマークし初優勝を果たした朝青龍は、翌2003年1月場所が自身初の綱取り場所に。先場所の勢いそのままに初日から8連勝を飾ったが、9日目の平幕・海鵬戦で敗れ連勝はストップ。さらに、この取組で左足薬指脱臼、脹脛肉離れと複数の怪我を負ってしまった。 しかし、翌10日目からの朝青龍は故障の影響で負けが込むどころか、再び連勝街道を歩み結果的に千秋楽まで6連勝。「14勝1敗」で圧倒的な優勝を果たした朝青龍は、同場所で引退した横綱・貴乃花と入れ替わる形で横綱に昇進した。なお、朝青龍は初土俵を踏んだ1999年3月場所から所要25場所で横綱まで上り詰めたが、これは年6場所制が定着した1958年以降では史上最速の記録で現在も破られていない。 現役横綱の鶴竜も、曙、朝青龍と同じく初挑戦で綱取りを成功させた力士。鶴竜は2014年1月場所で「14勝1敗」の好成績を残すも、同じ成績だった横綱・白鵬との優勝決定戦に敗れ優勝はならず。ただ、当時の北の湖理事長が場所後に「決定戦までいったし、優勝に準じる」、「最低でも13勝」と語ったことから、翌3月場所は13勝以上で優勝すれば横綱昇進という綱取り場所となった。 迎えた3月場所の鶴竜は3日目の平幕・隠岐の海戦で初黒星を喫するも、敗戦を引きずることなく13日目まで10連勝をマークし「12勝1敗」と13勝に王手。さらに、14日目に迎えた白鵬との相星決戦を制し先場所のリベンジを果たすと、千秋楽の大関・琴奨菊戦にも勝利し「14勝1敗」で初優勝。前場所後に北の湖理事長が口にしたノルマをクリアしたこともあり、鶴竜は場所後に横綱に昇進している。 過去30年で綱取りを一発で成功させた以上の3名はいずれも綱とり場所では初日に勝利して勢いをつけ、複数回の連勝を記録した末に横綱の座を手にしている。一方、今回の貴景勝は初日にいきなり敗れたため、この時点で綱取り成功の確率は著しく下がってしまったという見方ができるだろう。 また、この3名は全員綱取りの場所で連敗を喫してはいないが、貴景勝は前述の通り初日から4連敗を喫している。貴景勝が得意とする突き押し相撲は状態の良し悪しで当たりの強さが変わるため連勝・連敗がはっきり分かれやすい取り口と言われているが、初日から連敗が続いたところを見るともしかすると怪我を隠して出場している可能性もあるのかもしれない。 序盤に出遅れたことで綱取りは実現せず、逆にカド番の危機が迫っている貴景勝。残りの中盤・終盤で成績を持ち直すことはできるのだろうか。文 / 柴田雅人
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スポーツ 2021年01月15日 13時35分
「皆弱い!」「土俵に上がるな!」元横綱・朝青龍氏が体たらくな力士に激怒 三役不調の初場所、3度目の番狂わせも濃厚?
元横綱・朝青龍氏(本名:ドルゴルスレン・ダグワドルジ)が、14日に自身の公式ツイッターに投稿。大相撲初場所を戦う力士たちに激怒した。 朝青龍氏は5日目となる14日の全取組が終了した直後の午後5時58分、自身のツイッターに「全敗!!ひたくそう」(原文ママ)と投稿。どの力士に怒りを覚えたのかは不明だが、今場所では自身の甥っ子である平幕・豊昇龍が初日から5連敗を喫しているため、その豊昇龍に向けた苦言とみられる。 朝青龍氏は続けて、「皆弱い!客に失礼!!」、「新年初場所!!何か考える事ないの?若々しく動き無し!!土俵に上がるな!!」とツイートを連投。今場所は白鵬、鶴竜の両横綱が初日から休場し、綱取りを狙った大関・貴景勝も5日目までに「1勝4敗」でほぼ終戦と今一つ盛り上がりに欠けているが、この状況には朝青龍氏も思うところがあるようだ。 さらに、朝青龍氏は「モンゴル軍団弱すぎる笑笑」と、同郷のモンゴル人力士たちも批判。なお、今場所は8名のモンゴル人力士が幕内にいるが、5日目までの成績は勝ち越しが4名(照ノ富士3勝2敗/玉鷲3勝2敗/霧馬山3勝2敗/逸ノ城4勝1敗)、負け越しが1名(豊昇龍0勝5敗)、休場が3名(白鵬、鶴竜、千代翔馬)となっている。 >>“コロナ引退”の琴貫鐵氏が佐渡ヶ嶽親方の冷遇に怒り「これからも何人も辞める」 8年分の不満吐露に反発も<< 一連の投稿を受け、ネット上には「横綱不在で上位陣も微妙だから朝青龍が怒るのも当然」、「豊昇龍は幕内3場所目で初めて壁に当たっているな、ここから踏ん張らないと十両に落ちてしまうぞ」、「とにかく三役の成績がイマイチ、そのせいでここまでのトップはみんな平幕だし」、「モンゴル軍団は言うほど弱くは無くないか?休場が多くてうーんという感じはあるが」といった反応が多数寄せられている。 「14日で序盤の5日間が終了した今場所ですが、現在無傷の5連勝で優勝争いトップを走っているのは大栄翔、明生、明瀬山の平幕3名。一方、三役の面々を見ると優勝争いに絡んでいるのは共に4勝1敗の大関・正代、関脇・隆の勝ぐらいで、その他は全員早くも2敗以上を喫するなど調子が出ていません。初場所はここ3年で2度(2018年栃ノ心/2020年德勝龍)平幕力士が賜杯をつかむなど近年は荒れ模様となることが多くなっていますが、今場所もここまでは3度目の番狂わせが起こりそうな空気となっていますね」(相撲ライター) 一連の投稿の最後には「嫌いこそ好きになるのは人間だ!!」と、今でも角界を気にかけているからこその苦言だという旨を投稿している朝青龍氏。残りの10日間で、その朝青龍氏を満足させる力士は現れるのだろうか。文 / 柴田雅人記事内の引用について朝青龍氏の公式ツイッターよりhttps://twitter.com/Asashoryu
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スポーツ 2021年01月05日 19時55分
横綱・白鵬のコロナ感染で初場所中止の懸念? 協会は開催めざすも、ファンは最悪の感染経路を危惧
10日に初日を迎える大相撲初場所(東京・両国国技館)。開幕が間近に迫った5日、横綱・白鵬が新型コロナウイルスに感染したことを複数メディアが報じた。 報道によると、白鵬は3日に嗅覚異常を覚え4日にPCR検査を受けたところ、5日朝に陽性が確認されたとのこと。白鵬は保健所の指導のもと入院するという。同時に、白鵬の所属部屋である宮城野部屋の関係者全員が5日中にPCR検査を受けることも伝えられている。 白鵬は3場所連続休場となった昨年11月場所後に、横綱審議委員会から3種類ある決議の中で2番目に厳しい「注意」の決議を下されている。初場所は最も重い決議である「引退勧告」を回避するための重要な場所だったが、今回のコロナ感染で出場が絶望的となったため復活の可否は3月場所に持ち越されることになった。 >>白鵬・鶴竜、2場所連続休場にファン呆れ横審もいよいよ我慢の限界?「場所を全うする回数が多くない」<< 白鵬のコロナ感染を受け、ネット上には「最高位の力士がコロナにかかったのはショック」、「場所目前でかかるのは本人的にも興行的にもキツいな」、「部屋内の他力士まで広がったら場所の開催も危うくなる、白鵬以外に感染者が出ないことを祈るしかない」といった心配の声が多数寄せられている。 一方、「白鵬も参加してた合同稽古のメンバーは大丈夫なのか」、「もし感染経路が合同稽古なら一巻の終わり」と、昨年末に行われた合同稽古を絡めたコメントも複数見受けられた。 「今回コロナ感染が判明した白鵬は、協会が昨年12月18日~23日に国技館内の相撲教習所で実施した合同稽古に初日から4日間参加。この稽古はコロナ禍により出稽古が制限される状況を考慮して協会が設けたもので、複数回のPCR検査や付き人の人数制限といった感染対策を施した上で開催。また、稽古には横綱・鶴竜をはじめ多数の幕内力士が参加し、貴景勝や朝乃山といった大関陣が白鵬と積極的に相撲をとったことなども伝えられていました。白鵬の感染経路について詳細は特に伝えられていませんが、この合同稽古が感染のきっかけになったのではと危惧しているファンは少なくないようです」(相撲ライター) 一部からは「7日からは緊急事態宣言(東京、神奈川、埼玉、千葉が対象)も出るらしいし、もう初場所は中止にすべきでは」との声も挙がっている初場所。現在(5日午後7時)まで協会は観客上限を5000人として場所を開催するというスタンスを崩してはいないが、今後どのような対応をとっていくのだろうか。文 / 柴田雅人
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スポーツ
大相撲初場所の審判団に「信じられない」批判の声 足がふらつく力士を放置、後遺症の可能性の指摘も
2021年01月20日 19時45分
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スポーツ
貴景勝の休場に「怪我なんてしてないだろ」疑問の声 3日目に左足首を故障も、取組直後から怪しい行動が?
2021年01月19日 19時00分
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スポーツ
綱取り絶望の貴景勝、初日からタブーを犯していた? 初挑戦は4日で終了、朝青龍・鶴竜らと明暗分かれたワケは
2021年01月16日 11時00分
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スポーツ
「皆弱い!」「土俵に上がるな!」元横綱・朝青龍氏が体たらくな力士に激怒 三役不調の初場所、3度目の番狂わせも濃厚?
2021年01月15日 13時35分
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スポーツ
横綱・白鵬のコロナ感染で初場所中止の懸念? 協会は開催めざすも、ファンは最悪の感染経路を危惧
2021年01月05日 19時55分
特集
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少年隊・錦織、東山ジャニーズ新社長就任に意味深投稿? 植草とのYouTubeもストップ、現在の活動は
芸能ネタ
2023年09月18日 12時00分
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ジャニーズ最大のタブー? 嵐メンバー4人と“男女の仲”報道、セクシー女優の死【芸能界、別れた二人の真相】
芸能ネタ
2023年09月17日 12時00分
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Snow Man向井、ジャニー氏お小遣い秘話が拡散? グループ不仲説の真相は<実は不仲?【犬猿の仲】の有名人>
芸能ネタ
2023年09月16日 12時00分
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一転しジャニーズ契約継続なし、モス広告Snow Manの顔を紙で隠した画像が拡散「イジメ」「涙出てきた」ファン怒り
芸能ニュース
2023年09月13日 18時00分
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株上げた井ノ原快彦、年下に嫌われていた? 森田剛から「嫌い」緊張関係続く<芸能界【犬猿の仲】の有名人>
芸能ネタ
2023年09月10日 17時00分