中日ドラゴンズ
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スポーツ 2022年01月22日 17時30分
中日、立浪監督でも低迷脱出は厳しい? ファン待望の“切り札”が直面する深刻な課題とは
今季より、再び中日ドラゴンズのユニフォームを纏うこととなった、立浪和義新監督。2009年の現役引退以降、これが初めてのNPB球団での現場復帰となる。特に、ドラゴンズファンにとっては、長らく待望論が囁かれ続けていた指揮官の就任だ。 1988年に高卒ルーキーながらレギュラーとして活躍しリーグ優勝に貢献、日本シリーズ出場も果たした。新人王にも輝き、俊足好打のショートストップとして、若くして中日の、さらには球界のスターの座に登り詰めた。以降も中心打者としてチームを牽引、リーグ優勝4度、2007年には日本一も経験している。実働22年間で二塁打487本は歴代1位だ。 現役時を振り返るまでもなく、球団史上屈指のプレーヤーであることは言わずもがな。まさに『切り札』とも呼べる立浪新監督への期待は測り知れない。 だが、眩い新指揮官の功績とは裏腹に、現在の中日ドラゴンズの先行きへの見通しは不透明と言わざるを得ない。ここ10年間で優勝は1度も無く、8度のBクラスと、『暗黒期』を迎えている状況だ。 特に改善急務と言えるのが打撃力。昨季のチーム打率.237はリーグワースト、さらにチーム本塁打69は12球団最少の数字。特に本塁打数は4年連続で3ケタに届いておらず、かつて他球団を震え上がらせた「恐竜打線」の面影はとうの昔に消え失せてしまっている。 新指揮官は昨年の就任会見において、「投手力の再整備」を強調しており、打線に関しては言葉少なだった。裏を返せば「言及するまでもない」とも捉えられるものの、あくまでも守備意識を高める点に重きを置くつもりでいるようだ。 一方で、キャンプイン目前となった現在、チームの補強としての新加入選手は、福岡ソフトバンクホークスから岩嵜翔(FA移籍した又吉克樹の人的補償)の他、育成契約で大嶺祐太(前千葉ロッテマリーンズ)、フランク・アルバレス、ギジェルモ・ガルシア(ともにキューバ出身)の4名。積極的な戦力強化とは言い難く、ファンからの不満の声はさらに膨らんでいることも確かだ。 ともあれ、賽は投げられた。会見時に語った指揮官の言葉に則れば、12球団トップクラスの投手力の維持を生命線とし、新たなシーズンを迎えようとしている中日ドラゴンズ。長きにわたりドラゴンズの金看板でもあった立浪新監督の元で迎える、伝統球団の再スタート。竜の進む道は今季も暗雲に包まれているが、チーム、そしてドラゴンズファンも、もう後戻りはできない。(佐藤文孝)
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スポーツ 2021年05月24日 19時45分
「想像と違った」元中日・吉見氏、古巣にエール マスクで“青い鉄壁”、守備応援の特命大使に! 久々のマウンドはまさかの結果に?
21日、中日ドラゴンズとアラクスが立ち上げた新プロジェクト『DRAGONSBLUE WALL』の特命大使の就任記者会見が行われた。会見には、2020年に引退した元ドラゴンズで特命大使に任命された吉見一起氏が登場した。 同プロジェクトは、アラクスが2020年1月にドラゴンズのオフィシャルサポーターになったことをきっかけにスタート。“かつてない守備応援プロジェクト”と称して、ドラゴンズの守備の際に、球団のロゴマークが印字された青い“PITTA MASK”を来場客に着用してもらい、球場全体で青い鉄壁『DRAGONS BLUEWALL』を演出する。マスク着用が必須となる球場応援の新常識を、守備時の応援という形で提唱するプロジェクトになっている。 >>全ての画像を見る<< 昨シーズンに現役を引退し、現在は解説者として活躍している吉見氏。会見のオープニングでは、吉見氏が出演しているCMも発表された。CMでは、吉見氏がスーツ姿でマウンドに登場。その時の心境を聞かれると、「いつもはユニフォームでマウンドに立っていたのですが、まさかスーツで立つとは思ってもいなかった。いざ立つと特に変わったことはなく、慣れ親しんできた投げやすいマウンドでした」と撮影を振り返った。 さらに、今シーズンのドラゴンズの調子や投手陣の活躍を聞かれると「5位(5月20日現在)というのは想像と違った。しかし大野が先発として戻ってくるので、ここから上がっていって欲しい。泥臭く当たり前のことを当たり前にやれば、もっと点が入って順位も上がる。まだ100試合程度あるのでこれからです」と、選手目線を織り交ぜながら回答していた。 会見後には、PITTA MASK姿の吉見氏によるセレモニアルピッチも実施。2020年度の本拠地最終戦以来の登場となり、球場を熱く盛り上げていた。スーツ姿でマウンドに向かった吉見氏は、現役時代と変わらぬフォームで投球。しかし、そのボールはストライクゾーンを外れる結果に。投げ終わると、大きな拍手がおくられ球場全体が温かな空気に包まれていた。 ピッチを終えた感想を吉見氏は、「緊張感は一切なく、むしろ楽しみにしていた。ストライクを入れることは簡単だと思っていたが、いざ投げてみると、実際はボールになってしまった。現役時代のように肩が上がらなかったのは悔しい」とコメントを寄せている。 キャンペーンサイトでは、吉見氏がマウンドに立っていた時の想いなどを明かしたインタビューが公開されている。さらに、会見で発表されたプロモーションCMもアラクス公式YouTubeチャンネルにて公開中。キャンペーンサイトhttps://www.arax.co.jp/pittamask/dragonsbluewall/yoshimi-collaboration/アラクス公式YouTubeチャンネルhttps://www.youtube.com/channel/UCBLPrEFHUihVnvhBA34nqsQ
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スポーツ 2020年02月20日 17時30分
外野手戦争に殴り込み! DeNA、プロ7年目の関根大気にかかる期待
7年目の関根大気が元気だ。 2月8日に行われた紅白戦で、巧打と俊足で活躍すると、早速2軍から1軍へと昇格。15日のドラゴンズとの練習試合でも、右中間へ目の覚めるような打球を飛ばす逆転打を放ち、さらに快足を飛ばして3塁まで到達するなどの活躍でスタンドを大いに沸かせた。 関根は高卒ルーキーだった2014年には初ヒット、翌年の開幕戦でジャイアンツ澤村から初ホームランを放つなど、輝きを放ったプロスペクトプレーヤー。2016年にはスタメンも含め70試合出場と、着々と成長曲線を描いた。しかし、2017年から完全にセンターの座を桑原将志が獲得すると、出場数は激減。2018年は神里和毅の入団もあり、外野手争いが更に激化すると、関根の活躍の場は減っていき、厳しい立場へと追いやられる。昨年はファームで83試合出場し、.329と成績を残したものの、一軍では26打数でわずか1安打と、精彩を欠いた。いわゆる「一軍半」レベルからの脱却を目指し、オフにはメキシコに武者修行。異国の地で経験を積んだ若武者は、最初は苦しんだものの、最終的には3割近い打率を残し、しっかりとレベルアップしてキャンプに臨んだ。 キャンプのスタートは二軍であったが、ラミレス監督の前で一発回答を出した関根。15日は二軍の練習試合だが出場し、再びしっかりとしたバッティングで結果を残した。これには、指揮官も「とてもとてもいいね」と高評価。現在、ベイスターズの外野は、新キャプテン佐野恵太、快足神里和毅、勝負強い乙坂智、ブレイク期待の楠本泰史らの左バッター陣に、右の和製細川成也、復活期待の桑原将志、現在アピール全開の新外国人タイラー・オースティン、内野から回る可能性もある2年連続ホームラン王ネフタリ・ソトなど、名を挙げれば枚挙に暇がないが、今現在の勢いをキープできれば、関根大気が一気にその座を掴む可能性も出てきた。激戦の中、3つのポジションを誰が掴むのか!?今の時期に予想をするのもファンの醍醐味の一つである。取材・文 ・ 写真/ 萩原孝弘
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スポーツ 2020年02月06日 11時40分
中日・根尾、石川に追い抜かれる? キャンプで分かれる新旧ドラ1の明暗、与田監督も紅白戦で“激励”か
1番・ショート…。中日ドラゴンズがキャンプ4日目にして早くも紅白戦を行った。東京五輪によるペナントレースの日程の前倒しに合わせたわけだが、与田剛監督は打倒巨人の手応えを感じていたのではないだろうか。しかし、ちょっと残酷な一面も見られた。主に主力選手で固めた白組の打線は、「1番ショート、京田」。若手中心の赤組も、「1番ショート」で、根尾昂を使ってきた。しかし、同日の根尾は3打数ノーヒット。せっかくのチャンスを生かしきれなかったようだ。 「キャンプ初日にも、『アレ!?』と思うシーンがあったんです。根尾は昨秋キャンプから外野の守備練習を始めています。シートノックではセンターでスタートしたんですが、途中からショートに回るよう、指示されたんです。オフの台湾リーグでもずっと外野を守っていたし、ショートを守るのは久々では?」(スポーツ紙記者) 紅白戦でも、ショートを守らせたのは首脳陣が与えた試練なのかもしれない。 ノーヒットに終わった打撃に関しても、こんな見方がされている。ネット裏にいたライバル球団のスコアラーがこう言う。 「第一打席の対戦ピッチャーが柳裕也(19年11勝7敗)、第二打席はローテーション入りを目指す3年目の山本拓実。根尾を抑えてアピールしてやろうと必死でしたよ。ちょっと気の毒な面もある」 とは言え、一流と呼ばれる選手はそんな本気モードの対戦も乗り越えてきた。 根尾にとって、乗り越えなければならない壁は、これだけはない。与田監督は2月7日に予定されている社会人チームとの練習試合を指し、ドラフト1位ルーキーの石川昂弥内野手(18)の起用を示唆している。「状態が良ければ」と前置きしていたが、地元愛知県出身、将来、打線の中核を担う逸材である。“顔見せ”も含めて、試合に出してくるだろう。 「石川の守備ですが、シートノックを見る限り、まだプロのレベルではありません。与田監督は打撃優先で若手を使っていくつもり」(球界関係者) この打撃優先は根尾にもあてはまるそうだ。石川はフリーバッティングで快音を鳴らし続けている。力ではなく、7割程度の力でスイングしているのに、外野ネットに打球を何本も直撃させていた。天性の長距離ヒッターであり、このバッティングを見せられると、「守備がダメでも使っていく」という与田監督の気持ちも分からなくもない。 「プロは結果が全て。根尾は早いうちにバットで結果を出さないと石川に追い抜かれてしまうかも。もっとも、ヒットを打てば、与田監督は打撃優先で若手を使っていく構想なので、一軍帯同が決まりますが」(前出・スポーツ紙記者) 久々に守ったショートの守備だが、無難にはこなしていたが、ハッキリ言って、京田の方が見ていて安心感がある。しかし、外野ではなく、ショートで起用されたのは、「バットで結果を出せばスタメンもあり得るので、内野、外野の両方を準備しておけ」という指揮官からのメッセージではないだろうか。 新人・石川の打撃に関する評価が高い。根尾はキャンプ中盤までにバットで結果を出さなければ、後輩に追い抜かれてしまう。まさに正念場だ。(スポーツライター・飯山満)
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スポーツ 2020年01月29日 11時46分
中日、ドラフト後に評価を高めた新人が? 新人王候補と噂、与田監督も「今までとは違う」と絶賛か
大学生と高校生の実力差。この違いがもっとも現れるのが、キャッチャーのようだ。与田中日が新人・大学卒捕手の開幕マスクを決断するかもしれない。 「スカウトの間で、プロの一軍レベルに近いと評価されていたのが、中日に4位指名された郡司裕也(慶應大)と千葉ロッテの2位指名、佐藤都志也(東洋大)の両捕手でした。チーム事情もありますが、郡司はキャンプを順調に過ごせば、開幕一軍は間違いないでしょう」(在京球団スカウト) 中日は昨季、捕手を固定できなかった。大野など3人の捕手を主に使っていたが、なぜか、全員揃って打撃が低迷。与田剛監督も先発投手との相性、あるいは試合前の打撃練習を見て、スタメン捕手を決めていたという。 捕手の日替わり状態で優勝戦線を戦うのは厳しい。2019年の下位低迷の敗因の一つは、正捕手不在だった。 与田監督を始め、中日首脳陣が新人の郡司で勝負しようという雰囲気になっている理由は、現有戦力のだらしなさだけではなかった。 「ドラフト指名後に評価を高めた新人は珍しい。しかも、試合で…」(名古屋在住記者) 昨秋のドラフト会議だが、郡司は東京六大学・秋季リーグ戦の真っ最中だった。これは日程的な理由であり、他の大学リーグに所属する大学生も同じだが、郡司は違った。指名されたことを発奮材料に変え、本塁打、打点、打率の三冠王に輝き、チームをリーグ優勝、明治神宮大会制覇へと導いたのだ。 前出の在京球団スカウトがこう言う。 「一般論として、ドラフトで指名された大学生は標的にされがちです。バッターは相手チームのマークが急に厳しくなり、ピッチャーは狙い打ちされたりと…。プロ入りの夢を叶えた者への嫉妬で、徹底的にやられています」 4年生最後の秋季リーグで、それを撥ね除けた精神力に、与田監督たちが「今までの新人とは違う」と思い始めたそうだ。また、郡司は他の新人よりも精神的な強さを持っているとも言えそうだ。 「近年、打てる捕手は本当に少なくなりました。12球団を見渡してみても、広島の會澤くらいでは? 郡司には『打てる捕手』になれる可能性があります」(前出・記者) もっとも、「打てる捕手」の可能性で言えば、ドラフト前、「佐藤は打撃センスが高い」と評されていた。千葉ロッテは中日のような厳しい状況にはないので、こちらは少し一軍デビューが遅れそうだが、中日は正捕手不在。伊東勤ヘッドコーチは捕手出身であり、自身も若くしてスタメンマスクをかぶり、先輩投手に鍛えられてきた経験もある。中日はこの郡司を育てていくつもりではないだろうか。ちょっと早いが、20年のセ・リーグ新人王候補とも言える。下位指名だったが、この郡司が今春キャンプをどう乗り切っていくのかにも注目しておいたほうが良さそうだ。(スポーツライター・飯山満)
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スポーツ 2020年01月19日 11時00分
本塁打数が100%以上アップしたチームも? 中日も新設を検討か、球界に導入進む「ホームランテラス」の効果は
2019年シーズンのチーム打率がリーグ1位の「.263」だった一方で、本塁打数はリーグ6位となる「90本」にとどまった中日。その中日の本拠地であるナゴヤドームに早ければ2021年シーズンから「ホームランテラス」が導入されることが、今オフ複数メディアによってたびたび報じられている。 「ホームランテラス」とは、既存のフェンスから数メートル前方に新たなフェンスを設けることによって生じる空間のこと。テラスを設置すれば外野が狭くなりフェンスも低くなるため「本塁打不足の状況が解消される」と期待するファンが多い一方、「相手に打たれる本塁打も増える」と懸念する声も根強い。 近年ではソフトバンクの本拠地である福岡ヤフオクドーム(2月29日から福岡ペイペイドーム)で2015年シーズンから、ロッテの本拠地であるZOZOマリンスタジアムで2019年シーズンから運用されている「ホームランテラス」(ロッテでの名称はホームランラグーン)。ここでは、テラスを設置したことで、両軍の本塁打数がどのように変化したのか見ていきたい。 2014年シーズンにおけるソフトバンクのチーム本塁打数はリーグ5位となる「95本」で、そのうち本拠地で放たれた本塁打数も「34本」。投手陣が喫した被本塁打数は、リーグ2位の少なさである「90本」だった。 一方、テラスを設置した2015年シーズンはチーム本塁打数がリーグ1位の「141本」と激増し、本拠地での本塁打も「77本」と前年から2倍以上も増加。その裏で投手陣もリーグワーストタイとなる「113本」の本塁打を浴びているが、それを差し引いても打撃面でのメリットの方が大きかったといえる数字となっている。 ラグーン設置前年の2018年シーズンにロッテが残したチーム本塁打数はリーグ6位となる「78本」で、そのうち本拠地で記録された本塁打数は「36本」。投手陣の被本塁打数はリーグで3番目に少ない「129本」と、本塁打数、被本塁打数ともにそこまで多いチームではなかった。 ただ、ラグーンを設置した2019年シーズン、ロッテのチーム本塁打数はリーグ3位となる「158本」、本拠地での本塁打も「72本」とどちらも激増。被本塁打数はリーグワーストタイの「143本」となったが、こちらも打撃面での恩恵の方が大きかったといえるだろう。 ソフトバンクは46本増(約48%アップ)、ロッテは80本増(約103%アップ)と、両軍ともに本塁打数を大幅に増やすことに成功しているテラスの設置。過去2チームの変化を考えると、中日もテラスを設置すれば同じように本塁打数が増加する可能性は高そうだ。 ただ、ソフトバンクは23本(約26%アップ)、ロッテも14本(約11%アップ)被本塁打数が増えるなど、テラスの設置には反動・リスクが生じる傾向もある。中日投手陣、捕手陣は導入に備えて、2020年シーズンのうちから少しでも被弾を減らせるように投球・配球を練っておいた方がいいのかもしれない。文 / 柴田雅人
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スポーツ 2020年01月14日 11時44分
中日・根尾が二軍、ルーキー石川が開幕一軍? 就任2年目のシーズン、与田監督が目論むチーム構想とは
2年目のキャンプは「重圧」との戦いとなりそうだ。 2020年シーズン、中日の開幕戦は、「ルーキー・石川が一軍、2年目の根尾が二軍」なんてことも十分にあり得る状況だ。 「与田剛監督は高橋周平を中心とした若い、新しいチームに作り替えようとしています」(地元メディア) 昨秋のキャンプ中もそうだった。記者団にチームビジョンを聞かれると、必ず名前が出ていたのが高橋。そして、根尾昂、昨秋ドラフト1位の石川昂弥(東邦)を指して、「高橋が」と、また彼の名前を出して、2人の兄貴分になってもらいたいとも期待していた。 3人とも、ドラフト1位だ。高卒1位である。地元ファンの注目度も高く、経験者にしか分からない苦しみもある。それを乗り越えた高橋に、根尾、石川を牽引してもらいたいと思っているのだろう。しかし、高橋に続く根尾、石川はキャンプ、オープン戦で明暗を分けそうなのだ。 根尾は昨秋から外野守備の練習にも取り組んでいる。その外野守備について、与田監督のビジョンも見えてきた。 「根尾にとっては試練のシーズンとなりそうですね。それも、オープン戦までに結果を出さないと…」(関係者) 根尾が外野守備の練習を始め、地元メディアには「1つの疑問」も芽生えた。外野の守備練習は出場機会を増やすためだが、2020年は「外野手として、二軍でフル出場させるのか」、それとも、「一軍に帯同させ、守備固め要員、代打で起用するのか」――。与田監督と一軍首脳陣は、春季キャンプの選手振り分けを話し合うミーティングで、根尾の起用法を改めて確認したそうだ。 根尾がオープン戦期間中、打撃で結果を出したら、一軍待遇。ダメだったら、二軍、と。 前出の関係者がこう続ける。 「根尾に対する期待の大きさですよ。走攻守の全てにおいて、トップレベルに育てなければならない逸材です。オープン戦で打てなかったら、二軍落ち。好成績を残したら、一軍でスタメンを争わせるつもりですが」 バットで結果を出さなければならないが、「この数字以上を残したら」という、打率、ホームラン数などの具体的なノルマは決められていない。与田監督が合格点を与えるか否かで一軍入りの当落が決められるそうだ。 一方の石川については、こんな情報も聞かれた。 「これも高橋中心のチーム作りの一環ですが、高橋を安心させないため、石川と競わせます。例えば、打撃練習の組分けをいっしょにして、高橋に常に緊張感を与えていくつもり。その流れで、石川は開幕戦も一軍で迎えることになりそう。プロ1年目の石川に一軍の雰囲気を勉強させる目的もあって」(前出・地元メディア) 根尾は不慣れな外野守備の練習に加えて、打撃練習にも相当な時間を割かなければならない。「バットで結果を出せ」ということは、ある意味、与田監督からオトナ扱いされたわけだ。ここで踏ん張らなければ、「後輩の石川が一軍で、自分が二軍」となってしまう。根尾にとっては、試練のキャンプ、オープン戦となりそうだ。(スポーツライター・飯山満)
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